【イージーオーダー・フルオーダー】スーツをワンランク上に着こなすための選び方とは

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ビジネスシーンにおいてスーツを着ることは、もはや常識となっていますね。
きちんとした印象を持ってもらえることは間違いありませんが、着こなしで仕事ができる・できないと判断されることもまた、あることでしょう。
「おしゃれな人の方が得している気がする・・」、そんなことを思ったことはありませんか?

今回はスーツの歴史から、デキる自分を演出してくれる選び方やポイントまで、お伝えします。

 

 

1.スーツの歴史

スーツはすでに150年前に完成している、と言われています。
限られたカタチの中で着崩しなどのセンスを見せるのは、ファッションが好きで得意な人が圧倒的に有利でしょう。
しかし、スーツは長い歴史を知ったうえで選んだり小物にこだわることで、その差を詰めることができます。では、スーツの成り立ちを見ていきましょう。

スーツはもともと、イギリスの上流階級がラウンジで着用していた燕尾服を簡略化したもの。
1880年代の絵画には、すでに今の形のスーツでくつろぐ人々の姿が描かれていることから、この段階でヨーロッパではかなり広まっていたようです。
さらに19世紀末ごろにアメリカでビジネスマンが好んで着るようになり、爆発的に広まったと言われています。

日本では、明治時代初期に派遣された留学生や使節団が中心となって広まりました。
ちなみに日本の洋装化には、欧米に国家として認められるための国策の一環として、天皇家で式典などでの着用が推奨された、という背景があります。
「洋服」=「よそゆき服」というイメージで庶民に受け入れられたためか、スーツ自体のビジネスシーンにおける受け入れは比較的早かったようです。
ただ「日常服」として庶民により広く受け入れられるのは、関東大震災後という評価もあり、時間がかかりました。

この時代はスーツを含めた洋服のほとんどが、お店で生地を選び採寸して、お客様それぞれに合わせて作る、「オーダーメイド」が当たり前でした。
現代ではむしろ既製品の服が多く、「オーダーメイド」も「フルオーダー」「イージーオーダー」など様々なスタイルで販売されています。

 

2.フルオーダーとは?

2.フルオーダーとは?

フルオーダーとは「オーダーメイド」のイメージそのままの製法です。
テーラーと呼ばれる職人が採寸やパーツの型紙起こし、裁断、本縫い、直しまで全て行います。手縫いや機械縫い、生地やこだわりなどによって価格はさまざまなようですが、完成まで1~3カ月程度かかります。

2-1.【フルオーダーのメリット】
・世界にひとつのスーツを作ることができ、自分の体型にフィットさせることができる
・生地の質や柄、ボタンなど自分の好みを事細かに反映してもらえる

2-2.【フルオーダーのデメリット】
・採寸・裁断・縫製・途中直しなど、仕上がるまでに時間がかかり、何度かお店に行く必要がある
・価格がスーツの中でも比較的高い
・どのような生地でどのようなスーツを作りたいか、具体的な希望イメージや多少の知識が必要

 

3.【イージーオーダーとは】

既製服のような値段の手軽さとフルオーダーのお客様ひとりひとりに合わせて作る製法、それぞれの良いところを合わせた製法です。
採寸はしますがメーカーによっては仮縫いがなかったり、本縫いも分業制であったり、異なります。
こちらも生地の質や仮縫いの有無など、細かい点で価格が異なりますが、完成までは1カ月程度かかります。

3-1.【イージーオーダーのメリット】
・既成品よりフルオーダーに近い形でスーツを仕立てることができる
・フルオーダーよりも比較的安価で早く仕上がる

3-2.【イージーオーダーのデメリット】
・ゴージやボタンの位置、スーツのラインなど、フルオーダーと比べると妥協する必要がある
・お店から提示された条件内でしか、要望に応えてもらえない可能性がある

 

4.良いスーツを選ぶ、基本的な考え方とは

最も良いスーツとは、着る人の体型にぴったり合ったスーツのことを指します。
なぜなら、スーツと着る人のわずかなズレが少しずつ蓄積してしまうと、着こなしの悪さ、見た目の醜さにつながるからです。
スーツはそれほどまでに繊細なのです。学生の時に「背が伸びるから」といった理由で、大きめの制服を選んだ経験がある方もいるでしょう。
スーツを作る時にも同様に、今後体型が変わることを見越して大きめに作ったりする人もいるようですが、今の体型に合ったサイズを作ることをお勧めします。

では、体型に合ったスーツを選ぶ、試着のポイントをご紹介します。

4-1.肩周りのフィーリング
スーツにおいて肩周りはとても重要です。肩が袖付け部分にきちんとフィットし収まっているか、確認してください。
また「手に持って軽い」はスーツの本当の軽さではありません。
スーツは肩で重さを分散させて着るものと評されます。
だからこそ、試着してみて肩に重さを感じないものは、スーツにおける本当の意味で軽いスーツとは言えないのです。

4-2.パンツ丈について
前裾が「くの字」を描く、若干くぼみが生まれるくらいが良いとされています。
もちらん履く靴にも影響を受けますので、試着に行く際は履く予定の靴を持って行くようにしましょう。

4-3.上衣の袖丈
人によって評価は様々ですが、上着を着て腕を伸ばした時に、ワイシャツが1・2センチほど出るくらいが良い袖丈と言われています。
見た目の良さもありますが、スーツを守るために、痛みやすい袖口に直接肌が触れないようにする、といった理由もあります。

4-4.胸周りのゆとり
タイトなシルエットのイタリアスーツであったとしても、ボタンをかけた状態で握りこぶしひとつ分が入るくらいの余裕があるようにしましょう。

4-5.着丈について
トレンドが出やすい箇所のひとつですが、一般的にはヒップがぎりぎり隠れるくらいが良いとされています。
ビジネスシーンにおけるスーツは、短くてもヒップの8割くらいの長さは確保するようにしましょう。

4-6.パンツのシルエット
パンツのシルエットは、着ている人のプロポーションが最もはっきり表れる箇所のひとつ。
身体になじんでいるか、しっかり確認しましょう。

また、裾幅はスーツ創成期から変わらない靴の3/4を被う程度が必須の幅です。
腰回りのシルエットだけでなく、足元のシルエットまで気を配るようにしましょう。

 

5.ワンランク上の着こなしをするために、知っておきたいこと

ワンランク上の着こなしをするために、知っておきたいこと

ここまで基本的な考え方をご紹介してきました。
男性のファッション、特にビジネスシーンにおけるファッションは、女性のファッションと違い、権威の裏付けや物語を必要とするものが多いものです。
では、さらにもうワンランク上に見られるためのスーツの豆知識をご紹介します。

5-1.ボタンは実用性と装飾性を兼ねている
もともとボタンは装飾品としての機能が強く、高級なものではガラス製や真鍮製のボタンなどもありました。
ヨーロッパ貴族の洋服には大量にボタンがついているイメージがありませんか?現在は牛やバッファローの角を加工したボタンが最高級で、クラシカルなスーツに仕立てたい時は、生地にあわせてシックな印象のボタンを選ぶことが主流とされています。

5-2.ネクタイは柄より長さが”ツウ”らしい
ネクタイは柄で選びがちですが、柄より太さ、太さより長さで選ぶようにすると通っぽく、周りに差をつけることができます。
選び方のコツはシャツの襟の間の逆V字の部分、いわゆるタイスペースの頂点からベルトの下までの長さの2倍に首回りをプラスした長さのネクタイを選ぶことです。
シングルノットで結ぶ場合はその長さプラス11センチ、ダブルノットなら22センチプラスすると良く、まとめると143~144センチくらいが日本人に合っている長さと言われています。

どうしても柄で選びたいとき、意外と難しいのがストライプ柄。ネクタイにはもともと「ある特定のグループへの所属を表明する装飾品」という役割があり、現在もイギリスではネクタイの柄で、出身校や所属団体を主張しています。
その代表的な柄がストライプなのです。国際会議などで首相や大統領がストライプ柄のネクタイを避けているのは、そういった理由があるそうです。もちろんその柄が何の団体のシンボルでもなければ、問題はありません。

ちなみに、イギリスのブレア元首相はネクタイの色が最悪だということで有名です。
さすがスーツの本場ということだけあり、評価が厳しいですね。

5-3.TPOがある!?定番コートはどこまでいけるもの?
日本のビジネススタイルでスタンダードなコートは、ステンカラーコートです。
海外ではバルカラーコート、バルマカーンコートと呼ばれるタイプのものです。
生地の素材が豊富で、構造がシンプルなため、脱ぎ着しやすく、しかも誰にでも似合ってしまうという特徴があります。
TPOレベルはトレンチコートとステンカラーコートも同じ程度なので、どちらを選ぶかはお好み次第です。

ただし、これらのコートは格の高さとしてはそこまで高いとは言えないので、タキシードやダークスーツを着るような表彰式などの場では避けた方が良いです。
そのような場ではセミ・チェスターフィールドコートを着るようにしましょう。

また、コートの中にはふさわしい年齢があるものもあります。
短めのキルティングコートなどはその代表例で、着用は20代までにとどめておきましょう。

 

6.まとめ

いかがでしたか。自分のこだわりを詰め込んだ世界にひとつだけのスーツがあれば、ワンランク上の着こなしや雰囲気を身に纏うことができ、
どこが良いのか言葉では表せないけれど「何かが良くてかっこいい」というダンディズムの鏡のような、良い印象を相手に与えられるでしょう。
さらに、ご自身も上質なおしゃれを楽しむことができますね。

スーツには形や着こなしの点で、大きな流行がないと言われています。
つまり、一度スーツの基本を覚えてしまえば、一生役に立つということでもあります。
こだわりのスーツスタイルを手に入れて、ビジネスレベルや品格を上げてみませんか。

 

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