老舗ブランド・ゼニアは「SUPER’s」ではなく「自信」を示す!

老舗ブランド・ゼニアは「SUPER’s」ではなく「自信」を示す!

「ゼニア」という言葉は、高級スーツの購入を検討されている方にとってよく目にする言葉でしょう。
ゼニアとは、100年以上の歴史を持つイタリアの老舗アパレルブランドの名称です。正式名称を「エルメネジルド・ゼニア」と呼ばれ、世界中に愛用者がいます。
注目度の高いゼニアですが、世界基準となっている「SUPER’s表示」を使用しないことでも知られています。
今回は、ゼニアが「SUPER’s表示」を利用しない理由についてお伝えします。

 

 

SUPER’s表示について

まずはSUPER’s表示について見ていきましょう。
SUPER’s表示は、服に利用している生地の細さを表します。国際羊毛繊維機構(IWTO)によって規定されたウールの品質を表す国際的な基準で、ウールの原毛繊維の平均直径を元にした表示です。
この数字が上がるほど、より細い繊維を使用して糸を紡いで服を織り上げたということの証明になります。
細い繊維で織りあげられた生地は軽くなったり、肌触りが滑らかだったりするのが特長です。また細い繊維であるほど高い技術が必要なため、貴重で値段が高くなる傾向があります。

「SUPER100’s」と呼ばれる生地は原毛1本の太さが18.5ミクロンになります。0.5ミクロン細くなると、SUPER’s表示が10ずつ大きくなっていきます。以下がSUPER’s表示の例です。

「SUPER100’s = 18.5ミクロン」
「SUPER110’s = 18.0ミクロン」
「SUPER120’s = 17.5ミクロン」



「SUPER160’s = 15.5ミクロン」

 

ゼニア生地はSUPER’s表示を利用しない

老舗ブランド・ゼニアは「SUPER’s」ではなく「自信」を示す!

冒頭で述べた通り、ゼニアで織られた生地にはSUPER’s表示がありません。それはゼニアが異なる太さの糸同士を組み合わせる手法を採用しているためです。

ゼニアは生地の品質として大切にしているのは繊維の細さだけではありません。生地の織り方や糸の密度なども同様に重要視しています。
ゼニアは太さの違う糸を組み合わせることで独特の光沢や柄を表現しているのです。
しかし、太さが異なる糸を組みわせた時、SUPER’s表示を利用すると混乱を招く可能性がでてきます。

例えば「SUPER’s100の糸を1000本利用した生地」と「SUPER’s100の糸を500本、SUPER’s150の糸を500本利用した生地」では、生地の密度が異なります。
太さの違う糸を組み合わせて生地を織った場合、SUPER’s表示は低いほうを採用することになります。そのため、上の例で言えば両方の場合でSUPER100’sとなるのです。

一般的にSUPER’s表示を利用するスーツというのは高級品だというイメージがありますが、ゼニアの生地はSUPER’s表示という1つの指標だけでは測ることができません。
高級品を示す証のSUPER’s表示という基準を捨てることで、ゼニアは今の魅力を作り出したのかもしれません。
言うなれば、ゼニアはあえてSUPER’s表示を使用しないことに会社の自信と意思を示しているのでしょう。

 

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