お気に入りのスーツが破れてしまった! 補修方法はある?
お気に入りのスーツを長く着ていると、どうしても破れやすくなるもの。また、人によっては「同じ部分が破れる」という方もいるかもしれませんね。
今回はスーツが破れたり、穴が開いたりする原因と箇所をご紹介するとともに、スーツが破れてしまったときの補修方法についても解説します。
スーツで穴が開きやすい&破れやすい箇所とは?
スーツの中には、穴が開いたり破れたりしやすい箇所があります。
もっとも多いのがパンツの股下です。歩いたときやすわったときにこすれ、生地が摩耗して薄くなることで破れやすくなるのです。特にタイトなシルエットのパンツの場合は、生地が引っ張られやすくなるため、大きな負荷がかかるので要注意です。
その他には財布やスマホを入れて生地に負荷がかかり、パンツの後ろポケットのフチ横(カンドメ)が破れる場合や、生地を尖ったものに引っかけて破いてしまう……などの原因が挙げられます。タバコを吸う方の場合はタバコを落として穴が開いたり、虫食いで穴が開いてしまったりというケースもあるでしょう。
スーツが破れたときの補修方法は?
スーツに穴が開いたり、破れたりしたときはどのように補修すればよいのでしょうか? 破れが生じたときの状態によっては、自分で補修することができます。しかし生地がすり減って破れてしまったときや、穴が開いてしまった場合は、プロにお任せしましょう。
縫い合わせる
破れたときに生地が傷んでおらず、縫い目だけがほつれてしまっている場合は、生地と生地を縫い合わせれば簡単に補修することができます。生地よりほんの少し暗い色の糸で、ていねいに縫い合わせましょう。
かけはぎ・かけつぎ
生地の破損した部分を取り除いてから、生地と同じ糸を用いて1つ1つていねいに紡ぐ技法の「かけはぎ(関西ではかけつぎとも呼ばれます)」。
スーツの中にはかけはぎに向かない生地もありますが(ポリエステルやナイロン、シルク、綿など)高い技術を持った職人がおこなうと、補修跡がわからないほど美しく仕上がります。かけはぎができるお店が限られていることや補修費用が高めなことなど、注意点はいくつかありますが、気に入っているスーツの目立つ場所を補修する際は、検討してみてくださいね。
ミシン刺し
生地の内側へ当て布をしてから、表側をミシンで縫い込んでいく方法を「ミシン刺し」といいます。かけはぎよりもリーズナブルな料金で補修ができますが、かけはぎに比べると補修跡が分かりやすいのがネックです。
目立つ場所の補修には向いていませんが、股間の内側など、表から見えにくい場所の補修には有効な方法だといえます。
破れたら早めのケアが肝心! 大切なスーツを長持ちさせよう
大切なスーツを長く着るためには、破れや穴開きなどを発見したらすぐに「補修ケア」を施すことがポイント。破れや穴開きをそのままにしておくと、ますます破損が拡大してしまうことになります。もしものときのために、スーツの補修を依頼できるお店を把握しておくと安心ですよ。