曲がらないようにするために! ネクタイの結び方のポイント
ネクタイを結ぶときに曲がってしまったり、左右対称にならなかったりすることはありませんか?「ネクタイを結ぶのが苦手」という方の中には、こうした悩みを抱えている方も少なくありません。
そこで今回は、ネクタイが曲がってしまう原因や、美しい結び目を作るポイントをご紹介します。
ネクタイが曲がってしまう理由は?
ネクタイはスーツの印象を引き締めてくれたり、季節感やおしゃれさを演出したりする際の重要なアイテムです。
しかし、ネクタイを結んでもなかなかきれいにならないと嘆いている方は案外多いもの。特にネクタイに慣れていない新社会人の方々や、手先が器用でない方の場合は苦戦することも少なくないでしょう。
ネクタイが曲がってしまうのには、「結び目を左右対称に結べていない」「結びにくい素材のネクタイを使用している」といった理由が考えられます。この2つのうち特に重要なのは、前者のほうです。
ネクタイの多くは、土台となる結び目の上にループを作り、そこから大剣(ネクタイの幅が広いほう)を通して結びます。つまり土台となる結び目の左右のバランスが偏っていたり、結び目がゆるかったりするときれいな形にならないのです。
また、化学繊維(ポリエステルなど)を使用したネクタイは、天然素材(シルク、ウールなど)のネクタイに比べると、きれいに結ぶのが難しいです。お手持ちのネクタイを確認してみて、素材にもこだわってみるとよいでしょう。
ネクタイをきれいに結ぶポイントは?
ネクタイをきれいに結ぶにはいくつかポイントがあります。
まず、ネクタイを結ぶのが苦手な方は、左右対称に結びやすい結び方(プレーンノット、セミウィンザーノットなど)を選ぶようにしましょう。これらは普通に結んでも左右対称になりやすいのでおすすめです。
また、結ぶ際の仕上げとして「結び目を固めに締める」というのも大きなポイントです。結び目がゆるいとどうしても曲がりやすくなりますので、シャツが首にぴったりと密着するぐらいまで締めましょう。
プレーンノットの結び方
プレーンノットは、シンプルかつ結ぶのが簡単。
スリムスーツや小さめの襟のシャツにもマッチしやすい結び方です。
1.首にネクタイをかけ、小剣(幅が狭いほう)の上に大剣(幅が広いほう)をクロスさせて重ねる
2.大剣を小剣の裏に回し、そのまま1周巻き付ける
3.大剣を首元のループ側から出し、2のループの中に差し入れて下に引っ張る
4.小剣を持ちながら結び目を締め、整える
セミウィンザーノットの結び方
セミウィンザーノットは結び目がきれいな三角形になるのが特徴です。
左右対称に仕上げやすく、ビジネスシーンではスマートな印象を与えることができます。
1.小剣を短めに取ったら、大剣を上からクロスさせる
2.そのまま大剣を小剣の裏に回し、首の上から下に通す(結び目ができるので形を整える)
3.大剣を2の結び目に巻き付けるようにかぶせ、ループを作ったら、首の上からループへ向かって大剣を通す
4.形を整えて完成
ネクタイの結び方にはさまざまなものがあり、今回ご紹介したプレーンノットやセミウィンザーノットはネクタイを結ぶのが苦手な方に向いている結び方です。結び目を左右対称に、しっかりと作ることを意識しながら、練習してみましょう。
また、スーツのシルエットやラペル幅、シャツの襟幅に合わせてネクタイの結び方を変えると、ワンランク上の着こなしが楽しめます。ネクタイが上手に結べるようになったら、さまざまな結び方にチャレンジしてみてくださいね。