「サイドベンツ」のスーツの特徴は? 由来や着こなしのポイントを解説
ビジネススーツを選ぶときにはデザインを細部までじっくりとチェックしましょう。特に、背中側のベントの形によって、スーツの着こなしは大きく変化するものです。
ベントには主に、中央に切れ目があるセンターベントと、左右に切れ目があるサイドベンツがあります。この記事では主にサイドベンツの着こなしについてご紹介いたします。
サイドベンツのスーツとはどのようなもの?
スーツの背中部分には、ベントと呼ばれる切れ目が入っています。なかでも、左右のすそに切れ込みがあるスーツはサイドベンツと呼ばれています。
センターベントとは違い、サイドベンツはベントが2本入っていることから、複数形の「ベンツ」という呼び方になるのです。
サイドベンツのスーツは、英国の騎士がサーベルを持つために開発されたのが由来とされています。背中側の左右に切れ目が入っていれば、サーベルを腰に下げる際や抜く際に上着が邪魔にならないのです。日本では、サイドベンツのスーツは剣吊りと呼ばれることもあります。
サイドベンツは、英国紳士のようなトラディショナルな着こなしができる人気のデザインです。
サイドベンツのビジネススーツの特徴
サイドベンツのスーツの大きな特徴は、動きに合わせてジャケットのすそがなびきやすいという点にあります。歩いたときや風が吹いたときにすそがなびくサイドベンツは、エレガントなスーツスタイルを目指したい方におすすめです。
スラックスのポケットに手を入れたときにシルエットが綺麗に出やすいのは、サイドベンツのスーツならではといえるでしょう。
また、お尻が隠れるような少し長めの着丈になるのも、サイドベンツのスーツの大きな特徴です。
なかには着丈がやや短いスマートなタイプのサイドベンツスーツもあります。しかし、着丈が短いとエレガントな印象になりにくいので注意しましょう。
サイドベンツのスーツが似合う人の特徴
サイドベンツのスーツには落ち着いた印象があり、身につければ風格を演出することもできます。若い方がサイドベンツのスーツを身につけてももちろん問題はありませんが、よりサイドベンツが似合うのは30代から50代くらいのビジネスマンです。
役職につくなど出世したタイミングで、センターベントのスーツからサイドベンツのスーツに変えるという方もいるものです。ある程度年齢を重ねたビジネスマンならではの落ち着いた風格を醸し出したいのなら、ぜひサイドベンツのスーツを選んでみましょう。
サイドベンツのスーツにはヒップがすっきりと隠れやすいという特徴があります。腰回りががっしりしている方やヒップの大きい方には、サイドベンツのスーツがフィットしやすいといえるでしょう。
サイドベンツとは、スーツの後方下部の左右に1本ずつベントが入ったスーツのことを指します。
スーツを選ぶときには年齢や体型を意識しておくことが大切です。自身に本当に似合うスーツを選ぶためにも、センターベントとサイドベンツのスーツの両方を試着し、シルエットを比較してみることをおすすめいたします。