本革or合皮! スーツに合わせる革靴はどちらがおすすめ?



本革or合皮! スーツに合わせる革靴はどちらがおすすめ?

スーツに合わせる革靴には、大きく分けて「本革」「合成皮革」の2種類があります。これらはよく比較され、その良し悪しが議論されがちですが、実際には好みやシーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。

そこで今回は、本革・合成皮革の革靴それぞれの特徴やメリット、デメリットを解説します。それぞれに向いている人・シーンなどもご紹介するので、判断の参考にしてみてください。

スーツに合わせる革靴には本革・合成皮革がある

革靴の選び方を知る前に、まずは本革・合成皮革それぞれの特徴やメリット、デメリットをおさらいしてみましょう。

本革のビジネスシューズの特徴

本革とは、牛や豚など動物の皮を加工した素材のことを指します(加工後は「革」と呼びます)。ビジネス用の革靴には表に牛革が、内側の足入れをする部分に豚革が使われるケースが大半です。

 

・メリット

本革の靴は人の皮膚と同じく伸びやすい性質があります。そのため履いているうちに革が足に馴染み、履き心地が良くなることが多いです。また、経年による色や艶の変化が楽しめるのも本革ならではの特徴でしょう。良い靴職人が作った靴であれば、ソール交換などのリペアをしながら長く愛用することも可能です。

 

・デメリット

本革のデメリットは、合成皮革に比べてこまめなお手入れが必要なことです。人間の皮膚も乾燥するとシワができたりごわついたりしますが、本革も同じです。長持ちさせるにはクリームを定期的に塗り、油分を補給する必要があります。

 

また、傷や雨などの水分に弱い点も本革のウィークポイントです。濡れたまま放置すると革が傷んだり、カビが生えたりする場合も少なくありません。

合成皮革のビジネスシューズの特徴

合成皮革とは、布に合成樹脂(ビニールやポリ塩化ビニル、ウレタンなど)を塗装した生地のことです。本革に似た風合いがあり、合皮やエコレザーとも呼ばれます。

 

・メリット

合成皮革のメリットは、傷や雨などに強い点です。水分が染み込みにくいため雨の日でも履きやすく、汚れも取りやすいため手入れがラクです。また、カラーバリエーションが豊富なこと、型押しや光沢加工なども自在に行えます。そのほかには、本革に比べると安価で購入できる点も魅力のひとつでしょう。

 

・デメリット

合成皮革は経年によりひび割れが起きます。また伸縮性はないので、本革の革靴のように足に馴染む感覚はありません。

スーツに合わせる革靴の選び方は? 使い分けの基準

スーツに合わせる革靴として、本革・合成皮革のどちらを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。そのような方のために、革靴の素材を選ぶときの基準をまとめました。

 

【本革がおすすめなケース】

・革靴のエイジング(経年変化)を楽しみたい

・やわらかく足に馴染む履き心地を求める

・こまめな手入れが苦にならない

・晴れの日・曇りの日

 

【合成皮革がおすすめなケース】

・手入れをラクにしたい

・安価で複数の革靴を履き替えたい

・通勤や外回りで雨の日も歩き回る

・本革にはない質感、カラーの靴を履きたい

 

本革には足への馴染みやすさや経年による味わい深さが増すメリットがありますし、合成皮革には耐久性・撥水性の高さ、デザインの豊富さや価格面でのメリットがあります。どちらがいいかは革靴を履くシーンや頻度、何を優先させるかによっても変わりますので、自分にぴったりなほうの素材を選びましょう。

スーツに合わせる革靴はメリットに応じて選ぼう!

スタイリッシュなスーツの男性

昨今では「大人の男ならスーツには本革の革靴を」という意見が多く聞かれます。しかし必ずしもそれが正解とは言えません。本革にも合成皮革にも、それぞれ異なるメリットがあり、優劣をつけるものではないからです。本人の好みや手入れの頻度、天候など、「適切な状況で適切なものを選ぶ」のがベストだと心得ておくとよいですね。

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