ハウンドトゥース柄(千鳥柄)スーツの魅力とは? 着こなしのコツも解説
クラシカルなスーツがトレンドの今、チェック柄やヘリンボーン柄と合わせて注目されているのが「千鳥柄(ハウンドトゥース柄)」。
千鳥柄とはどのような柄なのでしょうか。千鳥柄の起源や特徴、そして千鳥柄を用いたスーツの魅力と着こなしのコツについて、今回はご紹介したいと思います。
ハウンドトゥース柄(千鳥柄)とは
ハウンドトゥース柄とは、主に黒色と白色の構成から成る格子縞です。
ハウンド(猟犬)とトゥース(歯)から分かるように、犬の牙のような形を用いたチェックで、日本では鳥が飛ぶようにも見えることから「千鳥格子柄」と呼ばれています。
ハウンドトゥース柄の起源は、数百年前のスコットランドのローランド地方によるものです。
16世紀ごろのスコットランドでは、争いを避けて中立の立場をとるための識別として、各氏族(クラン)の紋章としてチェック柄が使われる風習があり、ハウンドトゥースもタータンチェックもこれにあたります。時代の流れとともに、ハウンドトゥースはローランド地方、タータンチェックがハイランド地方という識別がされるようになっているようです。
ハウンドトゥースは、もともとは肌触りの滑らかな柔らかい生地でしたが、次第にバリエーションが増え、今ではさまざまな質感のものが登場しています。
千鳥柄スーツの魅力
千鳥柄には、柄の大きいものから細かいものまであり、柄が大きい生地を使えば個性的で主張が強いスーツになり、柄が細かくなればさりげないおしゃれ感が演出できるスーツとなります。
千鳥柄の色味は黒色×白色なので、細かい柄の場合は遠目で見ればグレーの無地にも見えます。
グレーの無地スーツを好んで来ている場合、2着目のグレースーツとして柄の細かいマイクロ千鳥スーツがおすすめです。一見、無地にも見えながらも、よく見ると柄物という絶妙な主張加減で、ビジネスの場においても違和感なく活躍させることができます。柄物でありながら大人っぽいクラシックな雰囲気を演出することができるでしょう。
千鳥柄スーツの着こなしのコツ
マイクロ千鳥スーツなら、無地のスーツと同様の感覚での着こなしで問題ありません。柄による表情があるので、シンプルなシャツやネクタイと合わせても寂しくなりませんし、柄物のネクタイと合わせても、全体的にはスッキリと落ち着いた印象にまとまります。
グレースーツの2着目としておすすめの千鳥柄スーツ。マイクロ千鳥柄なら、伝統的で落ち着いた柄物でありながら、主張し過ぎることなくさりげないおしゃれを演出することができます。