スーツの“ストライプ”って何者? ——知らないと損する、縦縞の奥深い世界へようこそ
「ストライプってなんか派手そう」
「無地のほうが安心でしょ」
そう思って避けている方、多いのでは?
でも実は、ストライプほど“自分を語ってくれる柄”はありません。
線の太さや間隔、色の濃淡で印象がガラッと変わる、まるで“声色”のように、着る人のキャラや目的を表現できるんです。
今日は、そんなストライプの魅力を「堅苦しくない感じで」じっくり掘り下げていきましょう。
ビジネスでもオフでも、“ちょっとセンスある人”に見られるコツが満載です。
1. ストライプの三大要素:線幅・間隔・コントラスト

細いピンストライプと太いチョークストライプのスーツ比較。線の太さで印象が大きく変わる。
ストライプ柄を語るうえでのキーワードはこの3つ。
これさえわかれば、もう「なんとなく選ぶ」は卒業です。
線幅(太さ)
細い線 → クールで誠実な印象。
まさに“デキる営業マン”の代名詞。太い線 → 男らしく堂々と。
リーダーや経営者に多いタイプです。
たとえば、ネイビー地に細い白線なら知的で清潔。
一方で、グレー地に太めのチョークストライプなら渋くて頼れる雰囲気。
線の太さひとつで「性格」が変わるんです。
ピッチ(線と線の間隔)
ピッチが狭いとキリッと引き締まり、広いとややカジュアルで華やかに。
たとえば、3mm感覚は“銀行マン”、8mm感覚は“映画の主人公”みたいな格好良さ。
コントラスト(色の差)
線の色が地色に近いほど“さりげない”上品さが出ます。
逆に、白線が強いと“主張のある男”に。
初めての方は、地色と線色の差が控えめなものを選ぶのがおすすめです。
2. ストライプにも“種類”がある!

ピンストライプ・チョークストライプ・ペンシルストライプなど、代表的なストライプ柄のサンプル。
一口にストライプと言っても、実は種類がたくさん。
ここを知るだけで、一気に「おしゃれに詳しい人」っぽく見えます。
ピンストライプ
針でつついたような細かい点の線。
遠目には無地っぽく見えるので、初めてでも安心。
クラシック柄のひとつとされ、きちんとした印象を与えてくれます。
スリムに見える効果も!
ネイビー×グレーが定番で、まさに“王道ビジネスマン柄”。
チョークストライプ
まるでチョークで描いたような柔らかな太線。
フランネル素材と相性抜群で、冬の重厚感にぴったり。
信頼感や権威などを象徴する柄としても有名。
映画『キングスマン』のあの英国紳士たちが好んで着ている柄ですね。
ペンシルストライプ
鉛筆で線を書いたような縦縞。
線は、ピンストライプより太く、チョークストライプより細い。
洗練されたイメージと共に、誠実な印象も与えてくれる。
シャドーストライプ
織の陰影によってストライプを表現した縞柄。
光の当たり方で縞が浮かび上がる“隠れストライプ”。
無地の感覚でスタイリングできるメリットも。
控えめな高級感があり、「近くで見ると洒落てる」タイプの人にぴったり。
オルタナティブストライプ
二本の織柄、もしくは色彩が交互に入った縦縞。
日本語では「交互縞」。
クラシックであり、やや装飾的で華やかな印象も。
3. 体型を“錯覚で補正”できる魔法の柄

左は細いストライプでスリムに、右は太いストライプで堂々と。縦縞がもたらす体型補正効果を比較。
ストライプには、「縦の線でスタイルをよく見せる」力があります。
実はこれ、かなり侮れません。
背を高く見せたい人
細めの線で間隔が狭いストライプを選びましょう。
縦の流れが自然に生まれ、スラッと見えます。
ガッチリ体型の人
太線は上半身が膨張して見えるので注意。
ピンストライプやシャドーストライプで引き締め効果を。
華奢な人
逆にチョークストライプのような太めの線が◎。
肩まわりに立体感が出て、頼もしさがプラスされます。
オーダースーツなら、線の位置が歪まないように肩や脇をしっかり合わせるのがポイント。
縦線がきれいに落ちるほど、全体の印象が“すっきり”します。
4. よくある質問をズバッと解決!

スーツに関するよくある疑問を解説。ストライプの選び方や派手さの印象をわかりやすく整理。
Q. ストライプって、ビジネスシーンで派手すぎませんか?
A. 細めでコントラスト控えめのものなら、むしろ知的に見えます。
上司ウケも抜群です。
Q. 柄×柄ってNG?
A. 同じ幅のストライプ同士はケンカします。
スーツが細線なら、シャツはワイドストライプや無地に。
“線の太さをずらす”のが黄金ルール。
Q. 冬はどんなストライプが合う?
A. フランネル素材のチョークストライプが定番。
やわらかい線と生地の質感がマッチして、ぐっと大人の雰囲気に。
Q. リモート会議でも意味ある?
A. あります!
画面越しだと縞が少し飛ぶので、むしろ線を少し太め・白めにすると顔映りが良くなります。
5. まとめ:ストライプは「柄」じゃない、「戦略」だ

鏡の前でネクタイを整える男性。ストライプスーツで“自信をまとう”瞬間を象徴する一枚。
ストライプは単なる装飾ではなく、“印象をデザインするツール”です。
太さで「性格」を、ピッチで「距離感」を、コントラストで「温度」を調整する、つまり、ビジネスの武器なんです。
スーツを新調するなら、次はぜひ“目的”から逆算して選んでみてください。
「信頼を得たい日」「初対面で覚えられたい日」「自分を鼓舞したい日」それぞれに“似合うストライプ”がきっとあります。
そして、その一着を着る朝、鏡の前で思ってほしいんです。
「今日の自分、ちょっと頼もしいな」と。
各種SNSはこちら

ぜひ会員登録ください!
こちらから会員登録いただきますと、スーツに関する情報盛りだくさんのメルマガをお届けするだけではなく、お得なキャンペーンのご案内や生地の新着情報を優先的にご案内いたします。