イタリアンオーダースーツでおしゃれ上級者を目指そう!
スーツのスタイルを、
- ブリティッシュ
- イタリアン
- アメリカン
と3つに分類すると、イギリスで生まれたスーツをファッション文化として高めたのはイタリアンスーツであると考えられています。
今回は、このイタリアンスーツについて焦点を当てていきましょう。
「イタリアンスーツ」はオーダースーツにもピッタリ!
イタリアのファッション文化とイギリスのスーツ文化が融合してできたのが、イタリアンスーツです。
誠実で男らしい印象を受けるブリティッシュスーツに比べて、イタリアンスーツは個性が強く優雅な印象を受けます。
集団に埋もれずに、自分らしくスーツを楽しもうというイタリアンスーツは、オーダースーツにもピッタリです。
商業都市ミラノは既製品のスーツがメイン
北イタリアの都市であるミラノは、工業や商業が盛んに行われて、デザイン産業においてもロンドンやパリと同様に世界の最先端です。
ミラノスタイルのスーツは、カッチリとしたスクエアショルダーにシェイプされたウエストラインで、ブリティッシュスーツに近い特徴をもちます。
オーダースーツよりも、最先端のトレンドを組み込んだ既製品を多く生産しています。
職人気質なナポリではオーダースーツが基本!
南イタリアのナポリでは、ブリティッシュスタイルやミラノとは大きく異なる独自のスーツが発展していきました。
リラックスした雰囲気で美しいシルエットを持っていて、イギリスの伝統的な印象のものではなく、自由で柔らかい印象が特徴的です。
気候が温暖なミラノでは、体を締め付けるようなタイトなデザインが好まれませんでした。
手作業で作られるナポリスタイルのスーツは、イタリアの伝統技法が色濃く出ていることが独特なデザインを生みだしたのです。
既製品の多いミラノに比べ、ナポリのスーツはオーダースーツが基本です。
イタリアの感性をイタリア伝統技法で形作るナポリスタイルのオーダースーツは世界的に見ても評価が高く、スーツはナポリと言われるほどのクオリティです。
イタリアンスーツの3つの特徴
イタリアンスーツは、全体的にみると柔らかく優雅な印象を受けて、シルエットや色の使い方も大胆です。
肩幅は、ジャストサイズが基本。
ジャケットの着丈を長めに作ってウエストを絞ることで、ヒップラインを強調してセクシーさを表現します。
ブリティッシュスーツは、しっかりとした素材を使用することで力強さを表現しますが、イタリアンスタイルではセクシーさを表現するために高級感のある薄手の素材を使用することが多いです。
柔らかく縫いづらい素材でオーダースーツを作り上げるので、縫製技術の高さを感じます。
ジャケットの胸ポケットが斜めに傾斜して、曲線を描くバルカポケットと呼ばれるものがイタリアンスーツの特徴的なディティールといえるでしょう。
また、日本では取扱いの少ないビエレッシというブランドの服地を使ったオーダースーツでワンランク上のイタリアンスタイルを堪能できます。
「イタリアンスーツ」の魅力はオーダースーツで発揮される!
イタリアンスタイルは、既製品のスーツにも上質なものは多いです。
ただ、イタリアンスタイルはオーダースーツが基本。
イタリアンスタイルを肌で感じたいという方にとっては、オーダースーツでこそその真価が発揮されます。
エルメネジルド・ゼニアは、イタリア服地業界の中でもトップレベルの存在感をしめす巨大メーカーです。
高品質なウールをオーダースーツに使うのがおすすめですよ。