スーツの格を上げる! ボタンの種類とシーン別の選び方
ボタンはただの道具ではなく装飾具としての役割も持っているため、スーツに使われているボタンの種類もサイズもたくさんのバリエーションがあります。
そのためボタンひとつで、同じスーツをオシャレにも上質にも見せることができるのです。
そこで今回は、スーツの格を上げるボタンの種類と選び方についてご紹介します。
【ボタンの種類】
スーツのボタンには多くの種類があり、オーダースーツの場合は素材やサイズなど、100種類以上の中から選ばせてくれます。
スーツに使われるボタンの素材は挙げればキリがありませんが、ここではその中から代表的なものについて紹介します。
・水牛ボタン
スーツで最も使われているのが、水牛の角から作られる水牛ボタンです。
水牛ボタンを使用すればスーツに重厚感と高級感を醸し出すことができる上に、年月を経ても変色しづらいというメリットもあります。
・貝ボタン
名前の通り貝から作られているボタンです。
蝶貝を使用することが多いです。
上品なきらめきがありますが、割れやすいというデメリットもあります。
・練りボタン
練りボタンは樹脂を練り、水牛に質感を似せて作ったもので、丈夫で耐久性があります。
・ナットボタン
ヤシの実から作られたボタンで、染色や加工がしやすいため種類が豊富となっています。
スーツに使用すれば軽やかな雰囲気を醸し出し、使いこむごとに風合いが増していくことでしょう。
・レザーボタン
ボタンを皮でくるんだレザーボタンは、カントリー調のジャケットやツイード、コートなどと相性がピッタリです。
【ビジネスに使うなら】
当然ながらボタンとスーツにも相性があるので、スーツに合ったボタンを選ぶことが大事です。
たとえば仕事用のスーツにつけるボタンなら、スーツの色と同系統の水牛ボタンが上品に見えるのでオススメです。
水牛ボタンには「ツヤあり」と「ツヤなし」がありますが、ツヤありのほうがより高級感を演出することができます。
最近では、貝ボタンもお選びになる方が多いです。
光沢のある生地にはピッタリですね。
貝ボタンはシャツでよく使われていますが、上品なきらめきがあるので、夏用のジャケットなどにつけると夏らしい爽やかな雰囲気となります。
夏用に限らず、貝ボタンをつけるとぐっとスーツが上質に見えるようになります。
色もいろいろとあるので、スーツの地の色に合わせておしゃれを楽しみましょう!
ボタンの色はスーツと同系統で濃い目のほうが落ち着いて見えるので、オシャレ感を出したい場合はスーツの色と系統の違う、明るめの色を選ぶと良いでしょう。
コントラストをはっきりさせると、ぐっとスタイリッシュに見えますよ。
練りボタンをスーツに使用する場合も、ポイントは同じです。
【カジュアルに着こなすなら】
ジャケットに使うボタンであれば、ナットボタンやレザーボタンがオススメです。
ナットボタンの持つ軽やかな雰囲気は、カジュアルさを演出するのにぴったりです。
ブラウン系のナットボタンは、ネイビー系のジャケットとよく合います。
レザーボタンを使用すれば少しワイルドな印象を与えることができるので、ツイードのジャケットにぴったりです。
ボタンはスーツの雰囲気を決める装飾品でもあります。
シーンにふさわしいボタンを選んで、スーツの格を一段階アップさせていきましょう。