今だからこそ着たい!ダブルスーツの魅力
皆さんは、
シングルスーツとダブルスーツの違いは何だか分かりますか?
シングルスーツとダブルスーツの違いは、すばり打ち合いの深さ。「打ち合い」という単語をご存じない方も多いと思いますが、簡単に言うとスーツの前ボタンが一列(シングル)か二列(ダブル)かの違いです。
最近は細身のシングルスーツが流行なので、街中を見渡してみてもなかなかダブルスーツを着ている方は見なくなりました。
シングルよりもやや着こなしが難しいダブルですが、着こなせばシングルにはない魅力的なシルエットと品格を演出できるでしょう。
今回はそんなダブルスーツの魅力についてご紹介します。
ダブルスーツの歴史
日本にスーツが入ってきたのは
文明開化の進む明治時代、1860年代の頃のことです。
当時、西洋化が急激に進む中、軍服として強制的に取り入れられたのがダブルスーツとスリーピースでした。
その後、徐々に日本人の生活へダブルスーツは溶け込んで行きますが、このダブルスーツが大流行したのがバブル期の1980年代。
当時の映像を見ると、ダブルスーツを着る男性がたくさん見受けられます。
当時粋だった着こなしが、過剰なまでに肩パッドを入れ、オーバーサイズのスラックスと合わせるというものです。
コートに似た見た目になるため、身体を大きく派手に見せる効果がありました。
そのため今でもダブルスーツは教師や官僚、警官など他人より優位に立つべき職業の人々に好まれています。着なれないと着こなしが難しく、下手すると「古臭い」「バブルっぽい」イメージになってしまいがちなダブルスーツ。
次に現代でもオシャレに着こなせるダブルスーツの着こなし法をご紹介します。
ダブルスーツの着こなし
ダブルスーツが一世を風靡したバブル期には、ゆったりと余裕のあるオーバーサイズの物が好まれました。ですがその着こなしをそのままやってしまうと、最近では野暮付いた感じに見えてしまいます。
そこでオススメなのが、最近のスーツの流行りである「ナロー」タイプのシルエットを選ぶことです。
ダブルスーツ特有の重々しい雰囲気も和らぎ、こなれ感を出すことができます。
今流行りのタイトラインを取り入れ、着丈も短く、バランス良くパンツの丈も短めにすることで、「今風」のダブルスーツを楽しみましょう。
色はブラウン系統の暖色よりも、ブラックやネイビーなどの寒色を選び、シルク混で光沢のある生地感のものをチョイスすれば、さらに爽やかで今風な印象になります。
プライベートで着る場合は、珍しい麻や綿素材を選ぶことでワンランク上のオシャレなスタイリングを楽しめます。