どうして黄ばむ? シャツの黄ばみの原因や落とし方!
ビジネススタイルに欠かせないワイシャツは、長く着ているうちに黄ばんでくることがあります。そもそもどうしてシャツが黄ばんでしまうのでしょうか?
そこで今回は、シャツの黄ばみが起きる原因や、黄ばみの落とし方をご紹介します。大切なシャツを長く着られるよう、適切にお手入れすることを心掛けましょう。
シャツが黄ばんでしまうのはなぜ? 黄ばみの原因とは
白色や淡色のシャツを着ようとして取り出すと、首周りやわきの下、手首周りなどが黄ばんでいるのを発見したことがある……という方は多いのではないでしょうか。この「黄ばみ」は、人間の皮脂や汗などに含まれる“タンパク質”が酸化することで生じます。洗濯をして取り切れなかった皮脂や老廃物が、空気に触れて起きるのです。
つまり、黄ばみの原因であるたんぱく質をしっかりと落とすことが黄ばみの解決策だといえます。
シャツの黄ばみの落とし方は?
シャツの黄ばみが生じてまだ日が浅いのであれば、台所用洗剤で落とすことができます。台所用洗剤は油脂を分解・乳化する力が強く、皮脂汚れを落とすのに効果的なのです。
台所用洗剤を使った黄ばみ落としの方法
はじめに台所用洗剤と歯ブラシ(洗濯ブラシ)、普段の洗濯用洗剤を準備しましょう。
軽い黄ばみであればこの方法で落ちます。
<手順>
1.黄ばみが生じた部分の生地をぬるま湯で濡らす
2.台所用洗剤を黄ばみ部分に垂らし、歯ブラシで方向を変えながらやさしくこする
3.ぬるま湯ですすぐ
4.洗濯用洗剤でいつも通りに洗濯をして干す
頑固な黄ばみは「過炭酸ナトリウム」を使用して落とす!
黄ばみが頑固な場合は、台所用洗剤と粉末の過炭酸ナトリウム、スチームアイロンを使って落としていきましょう。
<手順>
1.台所用洗剤、過炭酸ナトリウム、水を1:1:1で混ぜ、「黄ばみ落とし液」を作る
2.スチームアイロンを温める
3.黄ばみ落とし液を歯ブラシなどに取り、黄ばんだ部分に塗る
4.アイロンでスチームを当てる
5.黄ばみが落ちたらすすぎ、乾かす
この方法は過炭酸ナトリウムと水を混ぜたあと加熱することで起きる化学変化を利用しています。
熱を加えて化学変化を起こしたとき、黄ばみの色素を分解してくれるので黄ばみが落とせるのです。
スチームアイロンがない場合は、黄ばみ落とし液を塗り付けたあと、50度程度のお湯に入れて半日ほど置いておく方法もあります。ただし、スチームアイロンに比べると黄ばみ落とし効果は劣りますので、しっかりと黄ばみ落としをしたい方はスチームアイロンでの方法を試してみてくださいね。
また、熱に弱い生地や酸素系漂白剤が使えないデリケートな生地などの黄ばみは、クリーニング店にお願いして綺麗にしてもらうことをおすすめします。
黄ばみを落として清潔感のある着こなしを楽しもう!
シャツには皮脂汚れが付着しやすいため、黄ばみを防ぐには汚れをしっかりと落とし切ることが大切です。汚れを落とし切らないまま時間が経つと、黄ばみに変化してしまう可能性が高くなります。
また、シャツを着用する際に首周りやわきの下などにベビーパウダーをはたいたり、汗取りパッドを装着したりして汗対策をするのも効果的です。汗をかきやすい夏はもちろんのこと、暖房で知らず知らずのうちに汗をかいている冬でもしっかりと対策をおこないましょう。