スーツについたお酒・たばこの臭いを取る方法
そこで今回は、比較的簡単にできる6つの消臭方法と3つの防臭法をお伝えします。
何度も着るスーツですから、お客様だけでなく仕事関係者にもスメハラ(スメルハラスメント)を指摘されないように、これからご紹介する方法で対策をしてください。
お酒とたばこが臭う原因
年末年始には、忘年会や新年会などで、職場の人や友人、知人とお酒を飲む機会が増えます。
飲み会の席にはお酒がつきものですし、場合によっては、たばこの臭いが気になることもあるでしょう。
いわゆる「酒臭さ」に含まれているのは、アセトアルデヒドや酢酸という成分です。
アルコールが体内で分解された後にできるもので、宴もたけなわになる約2時間後には臭い始めます。「たばこ臭」の原因となる物質はたくさんありますが、その中でもニコチンやアセトアルデヒド、酢酸が代表的なものです。
このような臭い成分が衣服の繊維にくっついている状態が「臭う」ということで、この臭い成分を取り去ることが消臭するということになります。
スーツについた臭いを消す6つの簡単な方法
お酒やたばこの臭いを消すには、繊維にくっついている臭いの成分を移動、吸収、変化させるなど、いくつかの方法があります。
・家に入る前ジャケットを脱いでバサバサと動かす
・風通しの良いところに干す(ベランダなど)
・ドライヤーやサーキュレーターの風を当てる
・浴室に干す
・衣類スチーマー
・消臭スプレー
臭い成分は微小な分子ですので、風を当てることである程度吹き飛ばすことができます。
屋外干しが難しい場合には、ドライヤーやサーキュレーターの風を利用しましょう。臭い成分がスーツから空気中に放たれますので、換気が必要です。
スチームを利用する方法もあります。入浴やシャワー後の浴室に30分程度吊るしておくことで、湿気が臭い成分を吸収するといわれています。
その後、自然乾燥させてください。
もっとも簡単なのは消臭スプレーです。
臭い成分を吸収するタイプや臭い成分に化学変化を起こして臭わない成分に変化させるタイプ、臭い成分を取り込んでいい香りに変化させるタイプなどがあります。
お酒やたばこの臭いからスーツを守る3つの方法
スーツはシャツなどのようにすぐに洗濯できないものが多いので、飲み会があると分かった時点で臭いを防ぐ手段を講じておくとよいでしょう。
・携帯用消臭スプレーを持参する
・ジャケットは裏返しにして折りたたむ
・お気に入りのスーツの着用を避ける
携帯用の消臭スプレーを持っておけば、いつでも使えて安心です。
ジャケットについては、臭い成分がつく面積をできるだけ小さくすることがポイントとなります。可能であれば、飲み会の日にお気に入りのスーツの着用を避けるようにしましょう。
飲み会の席は楽しいものですが、お店によってはお酒そのものだけでなく、たばこ、焼き物の煙、油、香水など、さまざまな臭いが存在します。
そのような臭いをスーツにつけたまま自宅に持ち帰り放置しておくと、部屋全体にまで嫌な臭いが広がってしまいかねません。
今回ご紹介した比較的簡単な6つの消臭方法の中から、できそうなものを試してみてください。
飲み会が始まる前にひと手間をかけることができれば、お酒やたばこの臭いつきを防ぐことも可能です。