スーツのシワを自分で取る方法
スーツは何度も着ているけれど、クリーニングに出すのは1シーズンに1回といった方は少なくはないのでは?
スーツ上下のクリーニング代は、1回あたり約1,000~2,000円が一般的。
頻繁に利用するのは難しい金額ですね。
そこで今回は、自宅でできる6つのスーツのシワ取り方法と、素材による違い・シワを防いでスーツを長持ちさせるコツをお伝えします。
スーツのシワ取りはスチームが基本!
座り仕事などのような長時間同じ姿勢をとり続けることで、いつの間にかできてしまうのが着用ジワです。
スーツの場合、ジャケットでは肘や肩周り・背中・ズボンでは膝や股関節周りにシワができやすい傾向があります。
スーツのシワを取る3つの方法
シワの多いスーツでは格好がつきません。スーツのシワ取りは特に難しくなく、基本的にはスチームを利用して取ることができます。
いくつか方法がありますので、かんたんなものから順にご紹介します。
かんたんにシワを取りたい場合
- 霧吹き
表面を湿らす程度ではなく、スーツが水分を吸い込み、表面を水が滴るくらいの水量をかけることがポイント
- 入浴後の浴室に30分程度吊るす。
スーツの素材にはウールが多く使用されています。
ウールは羊毛で、そもそもクルクルしていることから繊維に弾力や回復力がある素材です。
シワができても、適度な湿気を与えればある程度は自然に回復します。
しっかりとシワを取りたい場合
- 衣類スチーマー
- スチームアイロン
- ズボンプレッサー
素材によっては頑固なシワやシワが多くできてしまうこともあります。
そのような場合には、アイロンなどを使ってシワをとります。衣類スチーマーは、ジャケットやズボンをハンガーにかけたままスチームの力でシワを伸ばします。
ズボンプレッサーはジャケットよりもシワになりやすいズボンに、一直線のきれいな折り目をつけることができます。
いずれにしても、アイロンをかける前に洗濯表示を見て、温度設定や当て布が必要かどうかを確認してください。
一瞬でシワを取りたい場合
しわ取りスプレー
シワが気になる部分にスプレーして軽く伸ばし、ハンガーにかけて乾いたら着用可能という手軽さが魅力です。
洗濯表示で水洗い不可の素材には使えないことと、ひどいシワの場合には効果が表れにくい可能性があります。
スーツのシワと素材の関係
スーツの素材には、シワになりやすいものとそうでないものがあります。
シワになりにくい素材
ウールなどの動物繊維・合成繊維など
シワになりやすい素材
コットン・シルク・リネンなどの植物繊維・レーヨンなど。
最近では形状安定スーツも販売されていますが、ウールやポリエステルなど、シワになりにくい繊維のいいところを合わせた素材を使用していることが多いようです。
スーツのシワを予防するための5つの方法
スーツのシワを取る方法だけでなく、せっかくですので、スーツを長持ちさせる手入れ方法も合わせて知っておきましょう。
- 着回すスーツを複数用意して、1日着たら数日休ませる。
- ジャケットとズボンを別々のハンガーにかける。
- ジャケットには厚みのあるハンガーを、ズボンにはズボン専用のハンガーを使う。
- ジャケットよりも消耗しやすいズボンは2着用意しておく。
- スーツ着用後にブラッシングをして汚れを落とし、シワを伸ばす。
スーツのシワ取りで長持ちできる!
スーツのシワを取るのはそう難しいことではありません。
スチームを上手に使えば、あまり手間をかけることなく簡単にシワを伸ばすことができます。
今回ご紹介した6つの方法を素材や状況に応じて使い分けてください。スーツがシワにならないような工夫を無理のない範囲で毎日の生活に取り入れれば、スーツを長持ちさせることもできます。