ブラッシングでお手入れ! 洋服ブラシの種類と選び方
スーツのお手入れに欠かせない洋服ブラシには、さまざまな種類があるのをご存知でしょうか?
ここでは、洋服ブラシの種類やそれぞれの特徴、選び方のポイントなどをご紹介します。基本的なお手入れ方法の知識を身に付けて、スーツを長持ちさせましょう!
洋服ブラシの種類や特徴は?
洋服ブラシは、スーツに付いたホコリを取り払い、繊維の流れを整えて美しく見せてくれます。スーツ用として主流なのは「豚毛」や「馬毛」などの天然毛の洋服ブラシで、それぞれ異なった特徴を持っています。
豚毛ブラシ
豚毛ブラシは硬めの毛質で、ハリとコシがあるのが特徴です。
豚毛の中でも黒豚毛は特にコシが強く、凹凸の多いウールやツイード等のスーツに向いています。白豚毛はしなやかでカシミアなどのデリケートな素材にも使用できます。
馬毛ブラシ
馬毛のブラシは豚毛に比べてキメが細かく、繊細な生地にも使用できるほど柔らかな毛質が特徴です。
ウールはもちろん、カシミアやピキューナ、イタリア生地等のデリケートな素材にも対応できる万能なブラシだといえます。
洋服ブラシの選び方のポイント&お手入れ方法
洋服ブラシを選ぶときは、次の3つの点を押さえておくとよいでしょう。
毛質と用途
ウールやツイード、イギリス生地のスーツには、ホコリや汚れをかき出してくれる豚毛のブラシが向いています。
豚毛には黒豚毛と白豚毛がありますが、繊維の太さや生地の厚みによって使い分けるのもよいでしょう。
シルクやカシミア、イタリア生地などのスーツには、柔らかい馬毛の洋服ブラシがおすすめです。
また、馬毛ブラシはカシミア、アンゴラなどの生地を使用しているコートやニット、マフラー等のアイテムにも最適です。
形状
洋服ブラシには持ち手があるものとないものがあります。
持ち手があるものは、持ち手の長さや形も製品によってさまざまですので、手にしっくりくるものを選ぶと使いやすくなりますよ。また、穴付きの洋服ブラシは、クローゼットなどに吊り下げて収納できるので便利です。
持ち手のないものはコンパクトで、携帯用に向いています。外回りや出張の際など、出先でもスーツのお手入れができて便利です。
メーカー、商品
洋服ブラシメーカーの中には、天然毛に静電気除去機能のある繊維をミックスするなど、独自の高機能ブラシを販売しているところもあります。こうした製品を持っておくと、スーツのお手入れがしやすくなるうえ、美しさを長持ちさせやすくなるでしょう。
洋服ブラシを使ったスーツのお手入れ
洋服ブラシを使ったお手入れの方法は、豚毛・馬毛ともに同じ手順で行います。
スーツのお手入れをする際は、型崩れを防ぐためにポケットの中身を全部出しておきましょう。
それから洋服ブラシを下から上に向かってかけていき、繊維の中に入ったホコリやごみなどを浮かび上がらせます。
全体がブラッシングできたら、繊維の流れに沿って上から下へ、やさしく撫でるようにブラシを動かしていきます。強くこすると摩擦で毛玉ができやすくなったり、生地が傷んでしまったりするので注意しましょう。
襟裏やポケットも、裏返したり内側を引き出したりしてからていねいにブラシがけをおこなってくださいね。
スーツを長持ちさせるには、洋服ブラシの選び方が大切!
お気に入りのスーツを長持ちさせるには、生地に合わせた洋服ブラシを選ぶことが大切です。今回の記事を参考にして、スーツの素材や用途に合わせた洋服ブラシを選んでみましょう。