ゴールデンウイーク目前!スーツの衣替え完全ガイド
春の訪れとともに、重たい冬服をしまい、軽やかな春夏物への衣替えを考える季節がやってきました。
特にスーツを日常的に着用するビジネスパーソンにとって、衣替えは見た目の印象だけでなく、快適な仕事環境を整えるうえでも非常に重要です。
本コラムでは、ゴールデンウイークを機に実施したいスーツの衣替えについて、具体的な手順や保管のコツ、注意すべきポイントを詳しく解説します。
なぜスーツの衣替えが重要なのか?

春の陽気とともに、装いも軽やかに。季節に合ったスーツで第一印象を爽やかに整えよう
スーツの衣替えは単なる服の入れ替えではありません。
冬のウール素材から通気性の高いリネンやコットン混素材へと切り替えることで、体温調整がしやすくなり、汗による不快感を軽減できます。
また、視覚的にも季節感のある色合いや素材感を取り入れることで、清潔感や信頼感を演出でき、ビジネスの場において好印象を与えられます。
衣替え前の準備:まずは「見極め」と「メンテナンス」

目に見える破れだけでなく、裏地やポケットの傷みも、衣替え前にしっかりチェックを

1. スーツの状態をチェックする
まずは冬物スーツのコンディションをしっかりと確認しましょう。
以下のチェックポイントを参考に、収納前に修理や処分の判断を行うのがポイントです。
ジャケットの裏地の擦り切れや、肩や裾、袖口の擦れや破れ
テカリや型崩れの有無
汗ジミ、シミ、虫食いなどの汚れ
ポケットや裏地のほつれ
特に冬のスーツは厚手で生地に負担がかかりやすく、使用頻度が高い場合はダメージも目立ちやすいものです。
1シーズン頑張ってくれたスーツたちに敬意を払い、丁寧に見送る準備をしましょう。
当店では、お直しだけのご相談も承っております。
お気軽にお問い合わせください。
2. 必ずクリーニングしてから収納を
「今年あんまり着てないから…」とついそのままクローゼットへしまってしまいがちですが、これはNG。
着用後のスーツには、目に見えない汗や皮脂、花粉、ホコリが付着しており、そのまま保管するとカビや虫食い、変色の原因になります。
ドライクリーニングに出し、完全に乾燥させてから収納するのが基本です。
クリーニング直後は溶剤の臭いや湿気が残っていることがあるため、自宅で1〜2日陰干ししてから保管すると安心です。
冬物スーツの正しい保管方法

肩の形にフィットした肩幅のしっかりあるハンガーは、スーツの型崩れを防ぐ大切なパートナー
衣替えでは、「しまい方」も非常に重要です。
適切な方法で保管すれば、来シーズンも気持ちよく着られる状態をキープできます。
1. 通気性のあるカバーを使う
クリーニングから返ってきた際にかかっているビニールカバーは、実は保管には不向きです。
湿気がこもりやすく、カビや変色の原因になることも。代わりに、不織布など通気性のある専用スーツカバーに交換しましょう。
2. スーツ用ハンガーで型崩れ防止
細いハンガーは型崩れの原因です。
肩幅に合った立体型のスーツ用ハンガーを使い、ジャケットのシルエットを崩さないようにしましょう。
パンツは二つ折りにせず、専用の吊り下げクリップで吊るすのが理想です。
3. 除湿剤&防虫剤の併用
湿気と虫はスーツの大敵。
クローゼットの下部に除湿剤、スーツやコートは、それぞれのポケットすべてに防虫剤を入れておくと安心です。
ただし、防虫剤の種類によっては他の種類との併用が禁じられていることもあるため、注意書きをよく確認してください。
衣替え後に気をつけたい管理とメンテナンスの習慣

着用後は洋服ブラシでホコリを払うだけでも、スーツの寿命がぐっと延びます
春夏用のスーツに切り替えたあとも、スーツを良好な状態で維持するためには、日常的なケアが欠かせません。
ここでは、衣替え“後”に意識したい管理習慣をご紹介します。
1. 着用後は“休ませる”時間をつくる
一度着用したスーツは、見た目がキレイでも繊維の奥に汗や湿気が残っています。
着用後は風通しのよい場所に一晩かけて湿気を飛ばしましょう。
毎日同じスーツを着るのではなく、2〜3着をローテーションで使うことが長持ちの秘訣です。
2. 毎回のブラッシングが生地を守る
花粉やホコリが多い春先には、スーツ表面に汚れが溜まりやすくなります。
専用のブラシで軽くブラッシングするだけで、繊維の奥のゴミやチリを取り除き、スーツの劣化を防ぐ効果があります。
毛の流れに沿って、優しく行うのがポイントです。
3. 汗ジミ対策を怠らない
気温が上がるにつれて、知らぬ間にスーツの脇や背中部分に汗ジミが残ってしまうことも。
定期的にチェックし、気になる部分は早めに部分洗いを検討しましょう。
汚れを放置すると変色や生地の硬化の原因になります。
スーツをオーダーする際に、最初から「脇あて」のオプションを付けておくのもおススメです。
4. ネクタイ・シャツも含めて“トータル管理”
衣替えの際には、シャツやネクタイの見直しもセットで行いましょう。
厚手の素材やダークトーンのアイテムは、春夏にはやや重たい印象を与えてしまうことも。
素材や色合いを見直し、スーツ全体のバランスを整えることで、より洗練された装いになります。
衣替えは「整える時間」でもある
衣替えは単に服を入れ替える行為ではなく、「整える」時間でもあります。
クローゼットの中を整理整頓し、これまで使ってきたスーツの振り返りと、これから迎える季節に向けた準備を行うことで、装いだけでなく気持ちも引き締まります。
さらに、スーツの状態を定期的にチェックすることで、買い替えのタイミングを見極めたり、今後必要になるアイテムを考える良い機会にもなります。
まとめ
春は新たな出会いが多い季節。
清潔感のあるスーツで第一印象を整えることは、ビジネスの場だけでなく、自分自身のモチベーションにも良い影響を与えてくれます。
衣替えをきっかけにスーツを丁寧に扱う習慣を身につければ、大切な装いを長く愛用できるだけでなく、日常の質もきっと高まっていくはずです。
ゴールデンウイークを迎えるこのタイミングで、ぜひスーツの衣替えに取り組んでみてください。
少しの手間が、あなたの春夏を大きく快適に変えてくれることでしょう。
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