スーツを長持ちさせるために知っておきたいクローゼットのカビ対策
スーツをしまうクローゼットには、湿気などが原因でカビが生えてしまうことがあります。クローゼットにカビが生えたままだと、大切なスーツにもカビが移って傷んでしまうことも少なくありません。
そこで今回は、クローゼットにカビが生える原因や、カビの発生を防ぐ「カビ対策」をご紹介します。
クローゼットにカビが生える原因は?
クローゼットにカビが生える原因には、「湿気」と「ゴミ・汚れ」の2つが大きく関わっています。
カビの菌は湿度が高い環境で繁殖しやすい性質があります。特に梅雨の時期や、気温差で結露が生じやすい冬の時期には、カビのリスクが高まるのです。
また、クローゼット内部に落ちているホコリや糸くず、スーツに付いた汗や皮脂などはカビの大好物です。カビにとって快適、かつ繁殖しやすい環境が揃うと、クローゼット内で大繁殖してしまいます。
クローゼット内のスーツにカビが生えると、他の衣類や壁紙などにカビが繁殖して広がっていくことも珍しくありません。クローゼットのカビ対策には、「クローゼット内の空間」と「スーツのカビ」をダブルで防ぐことがもっとも効果的だといえます。
クローゼットのカビ対策にはどんな方法がある?
クローゼットのカビを防ぐには、どのような対策をすればよいのでしょうか。さっそく、効果的なカビ予防対策をみていきましょう。
①換気と除湿を徹底する
部屋の見た目を気にしてクローゼットの扉を閉めたままにしている、という方は多いのではないでしょうか?
クローゼットは空気の流れが生じにくいため、どうしても湿気がこもりやすい場所です。そのため、扉を閉めたままにしていると、湿気が外に逃げないのでカビが生えやすくなってしまいます。
湿気対策としては、ときどき扉を開けっ放しにして換気をすることが大切です。その際に窓を開けて新鮮な空気を取り込み、サーキュレーターなどで空気を循環させるとなおよいでしょう。
また、クローゼット内に炭や除湿剤を置いたり、除湿器で湿気を取り除いたりするのも効果的です。除湿剤には置き型タイプやハンガーポールに掛けるタイプなどの種類があるので、クローゼットに合うものを選んでみましょう。
②クローゼットとスーツを清潔に保つ
クローゼット内はホコリや糸くずが溜まりやすい場所です。また、スーツに付着した汚れをそのままにしていると、そこからカビが繁殖してしまう場合もあります。クローゼットを定期的に掃除するとともに、スーツも定期的にクリーニングに出し、清潔さを保つようにしましょう。
③湿気を含んだスーツを掛けない
一日着用したスーツには汗や熱気がこもっており、カビが繁殖しやすい状態です。そのため、クローゼットの外に一時的な置き場を作り、数時間かけておくことをおすすめします。ある程度湿気が飛んでからクローゼットに片づければ、カビ発生リスクを減らすことができます。
また、着用したスーツは、脱いだ時に洋服ブラシでブラッシングをして、ホコリ等を落としておくのも大切です。
④スーツとスーツの間を空けて保管する
クローゼット内に服を詰め込むようにして掛けると、カビが発生しやすくなります。空気の通り道がなくなってしまい、湿気がこもりやすくなるからです。スーツを保管するときは、必ず1着ずつすき間を空けて掛けるようにしましょう。
大切なスーツを守るために! クローゼットのカビ対策をしよう
クローゼットにカビが発生すると、大切なスーツやシャツなどを傷めてしまう可能性があります。こまめに換気し、クローゼットを清潔に保ちましょう。それと同時にスーツのケアもおこない、カビの発生原因を作らないことも重要です。