“スーツが臭い”と言わせない!真夏の“ニオイ対策”大全
毎日スーツを着ていると、ふとした瞬間に「……このスーツ、ちょっとニオうかも?」と気になったことはありませんか?
特に真夏は、汗や皮脂の量が増える季節。
さらに外回りや通勤ラッシュ、暑さによる体調の変化もあって、ニオイの元がスーツにどんどん蓄積されてしまいます。
「せっかくオーダースーツで見た目はバッチリなのに、ニオイでマイナス印象に…」
そんな事態を防ぐべく、今回は【真夏のスーツのニオイ対策】を徹底解説します。
汗や加齢臭、タバコ臭といった“ニオイ四天王”の正体と対処法、インナーやアイテムの使いこなし術、さらにはクリーニングしても取れない臭いへの対処まで、スーツのプロ視点でまとめました。
この夏を快適&清潔に過ごしたい方、必見です!
第1章:夏の“ニオイ四天王”とは?正体と対策を知る

夏の汗染みは背中から広がります。インナー選びと汗拭き習慣で、スーツへの汗の浸透を防ぎましょう。
① 汗のニオイ
夏のニオイの代表格。
人間は体温調節のために汗をかきますが、汗そのものは無臭です。
問題は、その汗に含まれる老廃物や皮脂が**肌の常在菌と反応することで“酸っぱいニオイ”**へと変化してしまう点。
特に以下の部位はニオイが強くなりやすいです。
脇:アポクリン腺が集中しており、タンパク質や脂質が多い汗が出る
背中:汗の量が多く、下着を通してスーツに染みやすい
首回り:襟元に汗がたまりやすく、黄ばみ・臭いの原因に
対策:
通気性の良い下着+速乾インナーで汗の“出口”を確保
脇汗パッドや汗取りシャツを併用
制汗スプレー+汗拭きシートを朝・昼に使用
- スーツをオーダーする際に「脇あて」のオプションをつける
② 皮脂の酸化臭
皮脂が空気に触れて酸化すると、特有の「油臭さ」を発します。
特に襟元・袖口・背中に蓄積しやすく、時間が経つとスーツの生地にまで浸透します。
対策:
帰宅後はすぐにハンガーにかけて“陰干し”
ブラッシングで表面の汚れや皮脂を落とす
週1回はスチームでリフレッシュ
③ タバコのニオイ
タバコを吸わなくても、喫煙スペースや飲食店でスーツにニオイが付いてしまうことはよくあります。
タバコの煙は細かい粒子状物質を含むため、ウールなどの天然素材に染み込みやすいのです。
対策:
喫煙後や飲食後は、外に出て風に当たる
帰宅後はファブリックスプレーでケア
④ 加齢臭
40代以降の男性に多い加齢臭の主成分は「ノネナール」。
これは皮脂が酸化してできる物質で、皮脂腺が活発な後頭部や背中、胸元から発生しやすいです。
対策:
ボディソープやシャンプーを見直す(柿渋・ミョウバン成分入りなど)
毎日風通しのよい下着を着用し、汗を吸収させる
消臭機能付きのインナーの使用を検討
第2章:スーツにニオイが「染み込む」理由とその防ぎ方

スーツを長持ちさせる基本は「ブラッシング+スチームアイロン」。汗やホコリ、臭いをため込まない毎日のケアがニオイ対策の第一歩です。
オーダースーツは多くの場合、ウールなどの高品質な天然素材を使用しています。
実はこのウール素材、「呼吸する繊維」と呼ばれるほど吸湿性に優れており、空気中の湿気やニオイを吸いやすいという特徴があるのです。
◆ ニオイが染み込むプロセス
汗・皮脂が下着を通して裏地に到達
その湿気やニオイ成分が、生地の中に入り込む
風通しが悪いクローゼットなどにしまうと、さらに臭いがこもる
◆ 防ぎ方まとめ
1日着たら、翌日は休ませる(ローテーションを組む)
使用後すぐに陰干し(風通しの良い場所)
定期的なブラッシング&スチームリセット
インナーの活用で、皮脂と汗の直撃を防ぐ
第3章:おすすめアイテム紹介!“防臭”を習慣に

夏の外出には消臭スプレーとボディシートが必需品。スーツにニオイを残さないためには、外出先でも“即時対応”が鍵です。
このボディーペーパー、私も愛用しております!!
▷ 消臭スプレー
ドラッグストアでも市販されている「衣類用消臭スプレー」は、帰宅後や着用前にひと吹きするだけで、臭いを中和できます。
ポイント:
香料が強すぎるものはNG(ニオイが混ざって逆効果)
天然成分ベース or 無香料がおすすめ
使用後はよく乾かすこと
▷ 汗拭きシート
特に外回りやランチ後のタイミングで、脇・首元・背中をしっかり拭き取りましょう。
拭いた直後はスースーして気持ちがいいだけでなく、臭いの発生源をカットできます。
▷ 汗取りインナー
スーツの下に着るインナーを吸水速乾タイプに変えるだけで、かなりの効果があります。
以下のような製品が効果的です:
ミズノ「ブレスサーモ」などの機能性インナー
ワコール「CW-X」などのアンダーウェア
脇汗パッド付きのTシャツタイプ
また、「消臭繊維」を使ったインナーも近年増えており、見えないところでニオイ対策ができます。
第4章:クリーニングに出してもニオう場合の対処法
「ちゃんとクリーニングしたのに、なんだか臭いが残っている気がする…」
実はこれ、よくあるご相談です。
なぜ臭いが残るのか?
通常のドライクリーニングでは、水溶性の汗や皮脂が取り切れない
スーツの“芯地”や“裏地”にまで浸透したニオイは、表面処理だけでは落とせない
汗染みが蓄積し、酸化して臭いに変化
対処法:
汗抜き(ウェット)クリーニング対応店を選ぶ
ひどい場合は、オーダー店で裏地交換の修理相談
第5章:日常でできる“スーツのニオイ予防習慣”まとめ

朝の準備から帰宅後のケアまで、1日のルーティンに“ニオイ対策”を組み込むことが清潔感の秘訣。
✅ 出勤前
制汗スプレー+無香料のボディローションを使用
通気性の良いインナーを着る
スーツに消臭スプレーをひと吹き
✅ 日中
汗拭きシートでこまめにケア
上着は脱げる場面では脱いで、風を通す
ニオイの強い食事は控えめに
✅ 帰宅後
すぐにスーツをハンガーにかけて陰干し
ブラッシングで汚れを落とす
翌日は休ませて、ローテーション管理
おわりに:清潔感は“視覚”+“嗅覚”で完成する
どんなに高級なオーダースーツを着ていても、どんなに立ち居振る舞いがスマートでも、ニオイひとつで印象は大きく変わってしまいます。
逆に言えば、「見た目」+「香り」まで意識できる人こそが、真の“デキる男”。
この夏は、【スーツのニオイ対策】をあなたのルーティンに組み込んで、爽やかで快適な毎日を手に入れてみませんか?
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