スーツのポケットのフタ「フラップ」の役割と3つの形とは
スーツのポケットにフタのように付いている「フラップ」という部分の役割をご存知でしょうか?
皆さんの中にはこのフラップのことを「なんとなく邪魔だな」「シワになって嫌だな」「なくてもいいのでは?」と思っている方もいるかと思います。
しかしこのフラップにはちゃんと意味があります。
そこで今回はスーツのフラップの役割とマナーについてご紹介致します。
フラップの役割とは?
フラップには「開閉するもの」という意味があり、日本語では「雨蓋」とも呼ばれています。
その昔、フラップは外着であるスーツのポケットを雨やホコリから守るために付けられたのが始まりといわれています。
そして時代を経てスーツはどんどん進化し、現在のような洗練されたビジネススタイルとなっていったのですが、フラップは無くなることなくそのままの形で受け継がれ、現代のスーツのポケットにもしっかり付けられています。
シーンに応じたフラップの使い分け方とは?
皆さんの中には「フラップが邪魔で使いにくい!」と思っている方も少なからずいるかと思いますが、フラップは付いていたほうがいいのでしょうか?
ビジネスマンにとって毎日着用するスーツはビジネスの場での戦闘着でもあるわけですが、通常のビジネスの場ではフラップ付きのスーツを着た方が良いとされています。
しかしフラップは「屋外では外に出し、屋内ではしまっておく」というのがマナーとされていますから、毎日に着用するスーツについてはフラップの付いたものを選んだ上で、場所によって出したりしまったりする必要があるのです。
また結婚式やパーティーなどのフォーマルな場ではフラップを見せるのがマナー違反であるため、多くのフォーマルスーツにはフラップが付いていません。
そのため「ビジネス用にはフラップ付き、フォーマルシーンではフラップなし」が基本と考え、スーツをオーダーする際は用途に合わせてフラップの有無を選ぶようにしましょう。
フラップの3つの形
スーツのフラップにはいくつかの形があるので簡単にご紹介します。
オーダーの際には参考にしてみましょう。
1. 一般的なフラップ
現在のスーツに採用されているフラップは、フタの角が取られて丸くなっています。
2. 角フタ
フタの角が直角になっているフラップで、アイビーリーグのジャケットなどによく使われています。
3. ハッキングポケットのフラップ
ポケットの切り口が斜めになっている場合、これに合わせてフラップも斜めに変形して平行四辺形のような形になっています。
スーツをオーダーで作る場合、特に指定をしなければ一般的な角の丸いフラップが採用されますが、個性的なデザインのスーツをオーダーしたい場合は、フラップの形を変えて自分だけのカスタマイズスーツを作るのもいいかもしれませんね。
フラップはビジネスに必要不可欠!
フラップはあなたがビジネスマナーを認識していること表す証にもなる、ビジネススーツに欠かせない存在です。
ビジネスマナーにフラップが関係あったことを知ると、フラップに対して見る目が変わってきませんか?
もしいつもフラップをスーツのポケットにしまっているようであれば、一度しっかりアイロンをかけてポケットの外に出してみましょう。
パリッとしたフラップは、ビジネスマンとしてのあなたを凛とした姿に見せてくれるはずです。