合わせ方で印象が変わる!? スーツに合う靴の種類
基本的にスーツと靴はセットでコーディネートするもので、オーダースーツを作ったのならば靴にも意識を向けたいところ。
ただ、靴の種類は多種多様で、知識として覚えておかなければ適切な靴選びは困難です。
今回は靴の種類をご紹介します。
知識が増えれば興味や関心も大きくなることでしょう。靴選びの楽しみを少しでも感じて頂ければ幸いです。
靴の種類
以前の記事では靴選びの基本となる内羽根と外羽根について触れました。
興味がある方はぜひそちらをご覧ください。
https://atmens.co.jp/column26.html
しかし、この2つはあくまで基本。スタイルやデザインによって靴の呼称は変わります。
■ストレートチップ
つま先部分(トゥ)に横線が一本入っているのが特徴的な種類です。
スーツや靴の本場であるイギリスではキャップトゥとも呼ばれています。
ストレートチップの持ち味はその美しさ。
通常だと長く履いた靴はシワができるもので、革が波打ってきますが、ストレートチップの場合は横線より前に履きジワがつきません。
スーツとの相性も良く、内羽根のストレートチップならば冠婚葬祭にもぴったりです。
一足は持っておきたい種類だと言えます。
■プレーントゥ
つま先に何も装飾がなされていない靴がプレーントゥです。スタンダードな靴として人気があり、何を購入すべき迷った時にはプレーントゥを購入しておけば間違いないでしょう。
カジュアルな服装にもマッチしますし、ストレートチップ程ではないにせよある程度のフォーマルシーンにも対応していて、スーツスタイルのもう一つの鉄板だと言えます。
内羽根・外羽根によっても印象が大きく変わってくる靴ですので、ファンも多いのではないでしょうか。
■ウィングチップ
靴は基本的につま先が別の革に切り替えられているのですが、切り替えに使われる革片をチップと言います。
このチップが翼に似ていることから名づけられたウィングチップは、ビジネスカジュアルに最適な靴で、スーツにもピッタリ。ただし、ストレートチップやプレーントゥよりもカジュアルな印象なので、冠婚葬祭の場合は控えておきましょう。
W型の穴飾りである「ブローグ」が最大の特徴で、内羽根のものを「フル・ブローグ」外羽根のものを「ダービー・フルブローグ」と言います。
■モンクストラップ
紐ではなくバックルで固定して使用する種類の靴です。
修道士であった「モンク」が履く大きめな靴がヒントとなったと言われています。
バックルで甲の高さを調節できるため、非常に履きやすい靴なのですが、上手に履きこなせる方が少ないのもまた事実です。ただし、上手く履きこなしてスーツと合わせることができたならば、これ以上ないほどカッコイイ靴ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
もっとたくさん種類はあるのですが、今回は「スーツに似合う靴」に限定して紹介させていただきました。
種類によって活躍シーンが全く異なります。知識としてルールやマナーを身に着けておかなければ恥をかいてしまうかもしれません。
オシャレは前提条件を守ることから始まります。
これを意識してスーツに合う靴選びをしてください。