スーツの着こなし術を身につけてワンランクアップさせよう
ある程度スーツを着る生活を送ってきたビジネスパーソンには、スーツのお洒落な着こなし方や一歩踏み込んだコーディネートに興味をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
「ワンランク上のスーツスタイル」を習得するためには、スーツの基本を押さえた上で、トレンドや季節感を取り入れることをお勧めします。
今回はワンランク上のスーツスタイルを身に着けるための着こなし術についてご紹介します。
基本的なスーツの着こなし方を守る
スーツは、体形に合ったサイズ感やシルエットが重要です。ジャケットやパンツの裾がダボっとした状態ではだらしない印象を与えますし、吊革などを持った時に肩肘が張るようでも小さすぎます。体形に合ったスーツを着ることで、動きやすく見た目もスタイリッシュに仕上がります。
腕周りの着こなしは、スーツの袖口からシャツが1cm程度のぞいている状態が理想的。パンツの裾丈に関しては、ヒールの3cm上に来る程度が目安です。
シャツ・ネクタイ・小物で季節感のあるアレンジに
基本となるスーツをいくつか用意したら、シャツやネクタイなど小物で季節に合ったコーディネートを作り上げることができます。
例えば春先に人気のネイビー×ストライプ系スーツならば、同系色の水色や白のネクタイが似合います。柔和な印章を与えるグリーン系なら、出会いの多い季節にも適しているでしょう。
流行のクラシック・シンプルコーデなら「生地の質」が重要
近年スーツのトレンドになっているものは、堂々とした縫製の英国系クラシックスタイルや無地のアイテムを基調としたシンプルコーディネートなどが挙げられます。
英国系クラシックは、大きく作られたショルダーや幅広のパンツなどどっしりとした見た目が特徴。同色のベストを加えた三つ揃いとして着こなすケースも多いです。
シンプルコーデでは、シャークスキンやシャドーストライプなど控えめな柄、もしくは無地のスーツを基本とします。これに無地のYシャツやソリッドタイなどを合わせる、トータルバランスを重視したコーディネートです。
既に定番化しているイタリアンスーツと比べると、これらは総じて控えめな色柄の生地を用いることが特徴と言えます。色柄が無い分、個性を演出するのには不向きなように思われますが、どっしりとした見た目やシンプルなトータルデザインが印象的なコーデです。
無地系のスーツをお洒落に着こなすためには、生地自体の艶や光沢、ドレープ感といった「品質」が重要になります。高品質な素材から作られたスーツには特別な意匠が施されておらずとも、ウールなどの素材が持つ独特の艶めきが現れます。季節感やトレンドを押さえてワンランク上の着こなしを習得するためには、その基本となるスーツの品質が問われるのです。