ビジネスでブラックスーツを着る際の注意点や選び方
「ブラックスーツ」と聞くと冠婚葬祭のイメージを持つ方も多いもの。
しかし近年では、ビジネスの場でもブラックスーツを着用する方が増えています。
ただしビジネスでブラックスーツを取り入れるには、いくつか気を付けたい点があります。
さっそく、ビジネスでブラックスーツを着用する際の注意点や、選び方のポイントを見ていきましょう。
ビジネスでブラックスーツを着る際の注意点は?
ビジネスの場でブラックスーツを着る際には、「生地の色や質感」「スーツの形」の違いを知ることが大切です。
冠婚葬祭用のブラックスーツは黒が濃く、フォーマルな印象を与えます。
特に弔事用のブラックスーツでは、光沢がない真っ黒な生地でスーツを仕立てます。冠婚葬祭用のスーツをビジネスに着用するのは場にそぐわないため、避けるべきでしょう。
また、冠婚葬祭用のブラックスーツはすこしゆったりとしたシルエットに仕立て、ベント(切り込み)を入れないのが一般的です。
ビジネス用のブラックスーツは、礼服のように濃い黒ではなく、薄めの黒に仕立てます。また、光沢感がある生地やストライプなどの柄生地を選べば、“喪服”のイメージから脱却することができます。
ビジネス用ブラックスーツでは、体にフィットしやすいようベントを入れ、細身のシルエットに仕立てられることが多いです。
こうしたそれぞれの違いを理解しておくことで、ビジネスの場でもおしゃれにブラックスーツを着こなせるでしょう。
ビジネス向けのブラックスーツの選び方は?
ブラックスーツをうまく着こなせると、スマートな印象を与えることができます。
ビジネス向けにブラックスーツを選ぶ際のポイントは、次のとおりです。
“やわらかい黒”でビジネススタイルを楽しむ
ブラックフォーマルのような漆黒のスーツはビジネスに不向きです。ビジネス用のブラックスーツには、チャコールグレーに近いような“ソフトブラック”が適しています。
無地よりも柄入りのほうが重たい印象にならない
ブラックスーツを選ぶ際は、ストライプやチェックなどの柄入りのものにするとより着こなしやすくなります。
特に、生地の織り方を変えて光沢で柄を表現する「シャドーストライプ」「シャドーチェック」のスーツなら、派手すぎずおしゃれな印象になります。
シルエットでスタイリッシュな印象に見せる
冠婚葬祭用のブラックスーツ(特に礼服)では、ゆったりとしたシルエットのスーツが多くみられます。これは経年によるサイズ変化に対応するためのものですが、ビジネス用のスーツで同じことをすると野暮ったい印象に。
ビジネス用のブラックスーツでは、体にフィットするよう細身に仕立てるのがポイントです。
また、襟の形にこだわってみたり、ベントを入れて動きやすくしたりするなどの工夫をしてみるのもよいでしょう。
シャツとネクタイの合わせ方でよりおしゃれに!
ビジネスでブラックスーツを着る際は、シャツやネクタイの合わせ方に気を配りましょう。
例えば「無地の白いシャツに真っ黒なネクタイ」では、礼服のような印象を与えてしまいます。白シャツを着る日は柄物のネクタイにしてみたり、黒ネクタイを合わせる場合はカラーシャツにしてみたりといった、ビジネス向けの組み合わせを考えてみましょう。
ビジネスでもブラックスーツでかっこよく決めよう!
ブラックスーツはスタイリッシュでクールな印象を与えます。また、モノトーンなのでどんなシャツやネクタイとも調和しやすく、コーディネートの幅が広がりやすいのもうれしい特徴です。
皆さんも、普段のビジネススタイルにブラックスーツを取り入れてみてはいかがでしょうか?