スーツをオーダーする前に押さえておきたいポイントとは
オーダースーツは既製品に比べ着心地が良く、ディティールにこだわった“自分好みの1着”が手に入れられるのが魅力です。
その一方で、どのようにオーダーすれば自分の理想どおりになるのかを知ることが、満足するコツともいえます。
ここでは、オーダースーツを注文する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
スーツをオーダーする際に大切なこと
オーダースーツを作る際は、まず「スーツを着る場所・目的を決めること」が大切です。
例えばビジネス用と冠婚葬祭用では、スーツの用途もディティールもまったく違うものになります。いつ、どのようなシーンで着るスーツなのかをはっきりと持っておきましょう。
オーダースーツを作る目的が決まったら、店舗選びに入ります。
以下のようなお店であれば、自分にとって理想のスーツを仕立ててくれる可能性が高いでしょう。
・熟練のテーラーが在籍している
・仮縫いで微調整をしてくれる、細かな要望にも応えてくれる
・取扱い生地の種類が豊富
・アフターフォローがしっかりしている
経験豊富で丁寧な仕事をしてくれるテーラーなら、プロの視点からアドバイスをくれるため、安心して任せられます。また、熟練職人の手作業による細かな仕上げによって、自分にぴったりのスーツを作ってもらえるでしょう。
スーツオーダー時に知っておくと役に立つポイント
スーツをオーダーする際にはスーツの形や生地、ディティールにこだわるのも楽しいものです。
そこで、オーダー時に知っておきたいポイントをご紹介します。
①生地にこだわる
スーツの印象は生地の選び方によって大きく変わります。
できれば実際に触ってみて、織り糸の太さや素材のほか、色・柄、光沢、手触りなどを確かめましょう。
②ラペル(襟)の形と幅
一般的なビジネススーツでは「ノッチドラペル」という形のラペルに仕立てることが多いです。一方、襟先が上向きに仕立てられた「ピークドラペル」は、華やかな印象でフォーマル用のスーツに向いています。
それから、ラペルの幅によってもスーツ全体の雰囲気が変わります。
クラシカルなスーツであれば太めの幅に、シャープでスタイリッシュなスーツにしたい場合は細めにすると、バランスよくおしゃれにまとまるでしょう。
また、高級テーラーではラペルに「ピックステッチ」という加工を施すところもあります。ピックステッチを施すと高級感が増すだけでなく、ラペルの浮きや反りを防ぐことができるのです。
③ポケットの種類・位置
ベーシックなスーツでは「フラップポケット」を採用していることが多いですが、そのほかにもさまざまな種類のポケットがあります。例えば、ポケットが斜めにつけられている「スラントポケット」は、腰回りをすっきりと見せてくれる効果があります。
また、英国風スーツによく用いられる「チェンジポケット」は、ポケットの上にもう1つポケットがついているというものです。スーツの雰囲気に合わせてポケットの種類を変えるのもおしゃれですね。
④パンツの形、裾の仕上げ
パンツの形にはテーパードやストレートなどの種類があります。スーツの着用目的に応じて、好みのシルエットを選びましょう。
また、裾の仕上げはパンツ丈に合わせるのがポイントです。丈が短めであればシングル、長めに仕立てるのであればダブルがマッチしやすいでしょう。
オーダースーツで「自分だけの1着」を手に入れよう!
満足のいく1着を手に入れるためには「どんな時に着るのか」「どのような印象に見せたいか」を考えてオーダーすることが重要です。テーラーに相談しながら、自分にぴったりマッチする“唯一無二のスーツ”を作り上げてみましょう。