本切羽とは?オーダースーツで取り入れるメリットを紹介!
高級スーツの証とも言われている「本切羽」。普段スーツを着用する機会の多い方なら、知っておきたい袖仕立ての一つです。本切羽の特徴やメリットを押さえておくことで、スーツのコーディネートに活かすことができるでしょう。
そこで今回は、本切羽とは何か、他の仕立て方と何が違い、どのようなメリットがあるのかについてご紹介していきたいと思います。
本切羽とは
本切羽とはスーツの袖口のボタンデザインのひとつです。
スーツの袖口にはボタンが4つほどついていますが、多くの既成品スーツでは、これらのボタンは飾りとしてつけられており、実際に袖口を開け閉めすることはできないため「開き見せ(あきみせ)」と呼ばれています。
また、袖が筒状に端まで縫われている「筒袖」と呼ばれるデザインも目にされたことがある方もいるかもしれません。
それに対して「本切羽」は、ただの飾りではなく実際にボタンを外して袖口を開け閉めできるようになっています。
本切羽は既製品では滅多に見られず、おもにオーダースーツのオプションとして採用することができるデザインとなっています。
本切羽で仕立てるメリット
本切羽は、もともとイタリアスーツでみられる仕立て方で、南イタリアのスーツ職人の腕前の良さを見せるデザインでした。
イタリアのおしゃれ志向の高い人を中心に、本切羽のボタンを1つだけ外したり、スーツの袖を捲って着用することもあります。
ジャケットの袖口は、ほんの少し開いて見えるだけで、中のシャツとのバランスに変化が生れ、スーツスタイル全体の印象も違って見えるものです。
そういう背景から、本切羽の袖は高級スーツというイメージが根強く、オーダースーツでないとみられないデザインであることも相まって、おしゃれにこだわりのある人の象徴にもなっているのです。
オーダースーツを仕立てる際にオプションで付けることができる「本切羽」。
本切羽はオーダースーツならではの高級スーツの証となっており、ディーテールに拘る大人のおしゃれを演出することができます。
また、本切羽の由来や特徴を理解してスーツスタイルに上手に取り入れることで、ワンランク上のスタイリッシュな印象をも与えることができるでしょう。
オーダースーツを仕立てる機会に、自分ならではの「こだわり」や「遊び心」を取り入れてみてはいかがでしょうか。