オーダーメイドで作る一生モノのコート:既製服にはない魅力とは
オーダーメイドのコートを作成したことがある方は、どれほどいらっしゃるでしょうか。
テーラーが着る人の体形に合わせて仕立てたオーバーコートは、使い方次第では一生着続けることも可能です。
今回はオーダーメイドでコートを作成すべき理由をご紹介いたします。
併せてビジネス・カジュアル・フォーマルなど、シーンに合わせたコートの種類についても見ていきましょう。
コートをオーダーメイドで作るべき理由
スーツスタイルを着こなすコツといえば、肩のラインや袖・裾の丈感など着る人の体型に合った「サイズ感」が求められます。スーツの着丈やディティールにこだわる方は、コートこそオーダーメイドで作成すべきです。
市販の既製コートはサイズ幅が広く設けられており、どのような人でも着られるよう設計されています。それ故に本当に自分に合ったコートと出会うことが難しく、袖や裾の長いコートに“着られている”方も少なくありません。裾丈が長すぎるせいで、せっかくのスーツスタイルをコートが損ねてしまっているケースも多く見られます。
またナイロンなど化学繊維でできたコートは機能性が高いものの、長く使っているとシワに対する復元力が衰え、歳を追うごとにくたびれていってしまいます。ウールやカシミアといった天然素材は伸縮性も高いので、適切な手入れをしておけば文字通り一生使えるコートを作ることも可能です。
オーダーメイドで選べるコートスタイルの種類
●チェスターコート
19世紀イギリスで生まれたチェスターコートは、ジャケットと似た形状をしており、スーツスタイルを上品にまとめられるコートです。襟の開き方がジャケットと同程度のものはビジネスユースに、ラペルが長く襟が開いたものはカジュアルにも組み合わせられます。
結婚式などのフォーマルシーンにも着られるチェスターコートには、長く愛用できる一本を用意しておきたいものです。
●ステンカラーコート
ステンカラーコートは、英語圏で「スタンドフォールコート」と呼ばれる通り、立て襟が折れ曲がったデザインが特徴。さまざまなスーツに合わせやすく、お手入れも手軽なため、幅広いビジネスパーソンに愛用されているコートです。最近ではウエスト周りを絞ったスリムタイプの人気も高まっています。
多くの方に愛されるスタイルであるため、裏地に特徴的な色柄を取り入れる方も多いです。
●トレンチコート
元々はイギリス軍の防寒服として開発されたもので、防風・防水性に優れています。
肩ベルトや複数のボタンなどの装飾パーツを排して、ビジネスユースに適したシックな印象に仕立てられるのも、オーダーメイドならではの魅力と言えます。
冬のスーツスタイルに欠かせないオーバーコートは、お手持ちのスーツの魅力を最大限発揮してくれるアイテムです。一生着続けられるコートを、オーダーメイドで作ってみてはいかがでしょうか。