スーツ用ズボン(スラックス)の種類と違い



スーツ用ズボン(スラックス)の種類と違い

スーツ用ズボン(スラックス)の種類と違い

さまざまな名前があるスーツ用ズボンですが、全身のバランスを整えるという重要な役割があります。

そのズボンの各呼び方や、いくつか存在する種類の違いについてご紹介します。

 

それぞれの呼び方の語源

ズボン、パンツ、スラックス、そしてトラウザーズという呼び方があります。どれが正しい呼び方なのかと考えたことのある方もいるのではないでしょうか。

それぞれには、以下のような違いがあります。

・ズボン
日本流の呼び方です。スーツ以外も含めた、下半身に履く丈の長いもの(肌着を除く)を指します。

・パンツ
もっとも一般的な呼び方です。スーツ以外にも、カジュアルなものも含めた下半身に履くもの全般を指します。

・スラックス
スーツのみならず、フォーマルなパンツ全般のことを指すときに使います。「ゆるんだ・たるんだ」という意味を持った英語「slack」が語源です。

・トラウザーズ
イギリス英語において、スーツのズボンのことを指します。日本ではあまり聞きませんが、スーツにこだわりをもつ人や店が使う傾向にあるようです。

 

スーツ用ズボンの種類(ポケット)

スーツ用ズボンも、ポケットの形やタック(ウエスト部分から下に向かって入っているヒダ)の形によっていくつかの種類に分けられます。まずはポケットの形別の呼び方をご紹介します。

・バーチカルスリットポケット
パンツの両横の縫い目に沿って付けられた、入り口が垂直なポケットです。手を入れにくいですが、型崩れしにくいという利点があります。

・フォワードセットポケット
「バーチカルスリットポケット」の入り口を斜めにして、手を差し入れやすくしたものです。バーチカルともども、フォーマルなズボンです。

・ホリゾンタルポケット
カジュアルズボンに見られるポケットです。ポケットの入り口が両横の縫い目に対して直角になっています。

・クレセントシェープポケット
ポケットの入り口が三日月のように沿っているポケットです。もっともカジュアルで機能的な形と言えます。

 

スーツ用ズボンの種類(タック)

つづいてタックの違いごとの呼び名をご紹介します。

・ノータックパンツ
タックのないパンツのことです。腰周りが「シュッ」としたイメージになり、若々しく見えます。

・ワンタックパンツ
タックが左右に1つずつあるパンツです。腰回りに少しゆとりができるのが特徴です。

・ツータックパンツ
タックが左右に2つずつあります。腰回りにさらなるゆとりが生まれ、年齢が高い印象を与えます。

 

ズボンを選ぶ際のポイント

スーツ用ズボン(スラックス)の種類と違い

最後にズボンを選ぶ上でのポイントをご紹介します。

まずズボンを履く際に重要なのは履きやすさと動きやすさです。そのためにはある程度のゆとりが必要になります。腰回りのゆとりを計る際は、ズボンをはいた後に片方の掌を、ウェストに差し込んでみましょう。掌1つ分が入る程のゆとりが目安になります。

また、ズボンを履いた後は歩いたり座ったりと、日常的な動きがちゃんとできるか確認することをおすすめします。

そしてズボンの丈は腰の位置で決めます。腰の骨を目安に、腰骨より高かったり低くかったりしないように気をつけましょう。

 

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