イタリアンスーツの特徴はブリティッシュスタイルとどう違う?



イタリアンスーツの特徴はブリティッシュスタイルとどう違う?

イタリア国旗とイタリアンスーツ

スーツには、国によってスタイルもさまざま。
イギリスのブリティッシュスタイルが有名ですが、イタリアのスタイルも人気が高いです。

ここでは、イタリアンスーツの特徴や、各都市のスタイルの違いなどをご紹介していきます。

イタリアンスーツの特徴

イタリアンスーツは「柔らかな仕立て」が最大の特徴

イタリアンスーツ最大の特徴は、柔らかな仕立てになっている点でしょう。
ブリティッシュスタイルと比べても、軽やかさやナチュラルな印象は、イタリアンスーツのほうが格段に大きくなります。

ブリティッシュスタイルのスーツは、硬めの生地を使うハードテイラリング・ショルダーラインにパッドを入れて袖山を盛り上げることで、張りのあるシルエットを作るなどの特徴があります。

Vゾーンの深さでセクシーさを演出

また、Vゾーンが浅く、ウエストシェイプが高めになっているのもブリティッシュスタイルの特徴です。

それに対してイタリアンスーツは、ドレープが効いた滑らかな生地で仕立てているソフトテイラリングショルダーラインで自然なつながりを意識した、丸みを帯びているシルエットになっています。

深いVゾーンでセクシーさを演出して、ウエストシェイプも比較的低めです。
イタリアンスーツは、より柔らかく、エレガントかつセクシーな印象が強くなるスタイルのスーツであるといえるでしょう。

【イタリアンスーツ】各都市のスタイル

イタリアンスーツを着て腕を組む男性

イタリアンスーツは、都市によってスタイルが異なります。
各都市の特徴を見ていきましょう。

ナポリスタイル

イタリアンスーツの代表格で、クラシコイタリアとも呼ばれています。
軽くて柔らかな生地を使っており、美しさと動きやすさの両方を兼ね揃えたスタイルのスーツです。

ミラノスタイル

ミラノスタイルは、イタリアンスーツの中でも比較的固さのあるシェイプを持ったスーツです。
ブリティッシュスタイルをやや柔らかくしたような印象になります。

ローマスタイル

1950年代半ばに、ローマを中心に流行したローマスタイル。

幅広の肩と細めの襟、裾を大きく切り落としたカッタウェイスタイル、浅く着られているサイドベンツなどが特徴のスーツになります。

ローマスタイルは、イタリアンコンチネンタルモデルとも呼ばれており、シングルの裾でベルトを着用せずにパンツと合わせるスタイルのスーツです。

フィレンツェスタイル

ウエストラインをすっきりさせたシルエットが特徴のフィレンツェスタイル。
前身頃と後身頃を省略したデザインが特徴的です。

イタリアンスーツはブリティッシュスタイルと比較してエレガント!

ブリティッシュスタイルと比べて、柔らかくエレガントな印象が強いイタリアンスーツ。
フォーマルでもカジュアルでも着用できるオシャレなスーツです。

スーツ選びをしているという方は、イタリアンスーツについても検討してみてはいかがでしょうか?