英国クラシックなスーツにおすすめの「チェンジポケット」とは?
オーダースーツを作る際には「ポケット」にこだわると、スーツの印象をさりげなく変えられます。ポケットの中でも、トレンドの英国クラシックなスーツにぴったりなのが「チェンジポケット」です。
ここでは「チェンジポケット」の由来や、その魅力についてご紹介します。
チェンジポケットとは? 由来について解説
チェンジポケットとは、ジャケットに付けるポケットのひとつ。具体的には、右側のポケットの上にもうひとつ、小さめのポケットを付けるスタイルを「チェンジポケット」といいます。
チェンジポケットの歴史は19世紀にさかのぼります。当時の英国貴族の紳士たちは、スポーツウェアとしてスーツを着用していました。
その際に「大きい鞄を持つのは優雅ではない」と考えた貴族たちは、ジャケットに小銭(チェンジ)を入れるためのサブポケットを作ります。
これが「チェンジポケット」ができた由来です。
また、チェンジポケットは英国貴族のたしなみであった「鷹(たか)狩り」に使う、火薬・弾薬を入れるためにも使われたといわれています。
さらに、ほかには懐中時計など、サッと取り出したいものを入れるのに重宝していたそうです。
現在のチェンジポケットは、小銭などの小物を入れるポケットというより、ほぼ「装飾用」のポケットとなっています。実用性こそないものの、クラシカルかつエレガントな雰囲気が演出できるため、英国風スーツを好まれる方に人気です。
チェンジポケットの魅力とは?
チェンジポケットの起源や由来について学んだところで、その魅力とは何なのでしょうか。
スーツに程よいアクセントが加わる
ジャケットの前面にあるチェンジポケットは、スーツにさりげないアクセントを加えてくれます。
「いつもベーシックなポケットしか選ばない」という方でも、チェンジポケットのスーツを選べば着こなしに変化をつけられます。
ウエスト位置を上に見せてくれて、脚長効果が抜群
右のウエスト周りにポケットを仕立てるチェンジポケットは、視覚効果で自然にウエスト位置を高く見せてくれるのが魅力。事実、オーソドックスなポケットのジャケットに比べると、チェンジポケットのジャケットのほうが脚長に見せてくれる効果があります。
スーツをよりスタイリッシュに着こなしたい人には、特におすすめのポケットだといえるでしょう。
クラシカルな雰囲気が演出できる
クラシカルで紳士的な雰囲気になるチェンジポケットは、トレンドのブリティッシュ(英国風)スーツにもぴったりです。
また英国風のクラシカルなスーツはジャケット丈を長めに仕立てることも多いですが、チェンジポケットを採用することで間延びせず、スタイリッシュな印象に見せられます。
チェンジポケットでオーダースーツにアクセントを!
ウエスト位置を高く、スタイル良く見せてくれるチェンジポケット。オーダースーツへ取り入れれば、遊び心のあるスタイリングが楽しめます。
「スーツのポケットはいつも同じ形でオーダーしている」という方は、チェンジポケットへのカスタムに挑戦してみてはいかがでしょうか。