小さくても存在感大!スーツ左襟の「フラワーホール」について解説
現在売られているスーツやジャケットの左襟にはボタン穴があけられており、これを「フラワーホール」と呼んでいます。
この穴は、何のためにあけられており、なぜ「フラワーホール」と呼ばれているかご存じでしょうか?
今回は、「フラワーホール」について詳しくご紹介いたします。
フラワーホールの使い道を知り、また一歩おしゃれ度をアップさせましょう。
フラワーホールとは?
フラワーホールとは、スーツやジャケットの左襟にあけられているボタン穴で、直訳すると「花を挿す穴」という意味です。
フラワーホールの起源は諸説ありますが、その昔、スーツのルーと言われる軍服の第一ボタンの名残りとして残され、イギリスのエドワード皇太がそのボタン穴に花を挿したことから「フラワーホール」と呼ばれるようになったと言われています。
また、男性がから女性にプロポーズの花束を渡し、女性がプロポーズを受けた証拠として花束の中の一輪を男性のフラワーホールに差したという説もよく知られています。
現在のフラワーホールの使い道としては、ビジネススーツのフラワーホールに社章を付けるほか、結婚式やパーティーのような社交的な場所に着用するフォーマルスーツやカジュアルスーツなどでは、「ブートニエール」という飾り花を取り付けたり、「ラペルピン」と呼ばれるブローチを取り付けることで、襟元を華やかな印象に飾ることができます。
フラワーホールを活かす方法
フラワーホールは、ブートニエールやラペルピンを付けなくても、それ自体がアクセントとなりますので、オーダースーツなら、フラワーホールのデザインに工夫を施したいものです。
おすすめなのが、フラワーホールの糸の色への拘りです。
オーダースーツでは、フラワーホールの糸色を変更できるオプションがありますので、表生地と同じ色ではなくあえて違う色の糸にすることで、おしゃれを演出することができます。併せて袖口のボタンホールの糸色も変えることで統一感が生まれてハイレベルのおしゃれを楽しむこともできます。
また、当店では「スクリューホール」というオリジナルのフラワーホールをオプションで付けることもできます。
ねじりのステッチと輪っかとの構成によりデザイン性が高く、おかげさまで皆様から高い評価をいただいております。色糸を選べるほか2色使いも可能です。
フラワーホールのおしゃれを楽しんでみませんか?
◆スクリューホールについてのご紹介はこちら
https://atmens.co.jp/blog/hole20aw1.html
スーツのフラワーホールについてご紹介いたしました。
スーツにはフラワーホールひとつにも物語があります。お気に入りのスーツがまた一着増やせそうですね。