シワになりにくいスーツの生地って? シワを取るコツもご紹介
満員電車での通勤や長時間のデスクワークなどをしていると、どうしてもスーツにシワができやすくなります。スーツのシワはだらしなく見えてしまう原因ですので、できることなら防ぎたいですよね。
そのような方は、シワになりにくいスーツを選ぶのがおすすめです。
ここでは“シワになりにくいスーツの生地”をご紹介するとともに、できてしまったシワを取る方法についてもご説明します。
シワになりにくいスーツの生地は?
スーツの生地にはシワになりやすいものとなりにくいものがあります。
例えばコットンやリネン、シルクなどの天然素材や、再生素材のレーヨンはシワがつきやすい生地です。これは、シワによる生地の変形からの回復力が低く、変形をそのままキープしてしまうからです。
一方、シワになりにくい生地にはウールやポリエステルが挙げられます。特にウールとポリエステルをミックスした混紡の生地はシワや型崩れに強く、近年では高級スーツにも用いられることが増えました。
ちなみに、ウール100%の生地でも強撚糸(きょうねんし)という糸を使った生地は、糸自体が高密度で硬く、シワになりにくい特徴があります。手触りがサラサラしていて光沢があるため、夏用のスーツにもおすすめの生地です。
これらのような「シワになりにくい生地」のスーツならば、美しい状態を長くキープできます。また、お手入れも簡単になるため、出張などにも重宝するでしょう。
スーツにできてしまったシワを取るコツは?
シワになりにくい生地のスーツであっても、同じスーツを長く着ているとどうしてもシワが寄りやすくなります。
シワができてしまったときは、次の方法で早めにシワを取っておきましょう。
霧吹きで水をスプレーする
もっとも手軽なシワ取りとして、水を吹きかける方法があります。
霧吹きでシワを軽く湿らせたら、手で叩いてシワを伸ばしましょう。そのまま自然乾燥させるとシワが取れます。
お風呂につるしてシワ取り
シワができたスーツをハンガーにかけ、浴室に吊るしたら、湯船にお湯を張るかシャワーを出して蒸気を立てます。この蒸気をスーツ生地に含ませることでシワ部分の繊維が伸び、シワ取りができるのです。
蒸気を立てる際は換気扇を消し、お湯をスーツに直接当てないように注意しましょう。
スチームアイロンで伸ばす
時間があるときはスチームアイロンを利用するのもおすすめです。スーツをハンガーにかけたまま、アイロンを生地から離してスチームだけを当てていきましょう。
もう片方の手で生地を軽く引っ張りながら当てると、きれいにシワを伸ばすことができます。
アイロンを直接生地に当てると、生地の傷みやテカリにつながる恐れもありますので注意しながらおこなってください。
お手入れを楽にしたい人は、シワになりにくいスーツを選ぼう
スーツにシワができにくいと、毎日のお手入れもグンと楽になります。また、出張や移動などが多い方は、ジャケットを手持ちで運ぶときも多いのではないでしょうか? シワができにくい生地のスーツなら手持ちでもシワになりにくく、いざジャケットを羽織る場面がきてもシワを気にしなくて済みます。
「いつもスーツのシワが気になる」という方は、スーツもシワになりにくい生地でできたものを選んでみましょう。
オーダースーツを作る場合は自分で生地を選ぶことになりますが、シワになりにくい生地ならケアがしやすく、忙しい人にもぴったりです。生地のプロであるテーラーに相談しながら、自分好みのスーツを作ってみましょう。