一着あると便利? オールシーズンスーツのメリット
スーツには「春夏用」「秋冬用」など、季節に応じた種類があります。実はそれ以外にも、ほぼすべての季節で着用できる「オールシーズンスーツ」というものがあるのをご存じでしょうか。
ここでは、オールシーズンスーツの特徴やメリット、オールシーズンスーツ向きの生地についてご紹介します。
オールシーズンスーツとはどのようなスーツ?
オールシーズンスーツは1年を通して着られるスーツのことを指します。オールシーズンスーツの裏地は程よい厚みの「総裏」仕様、または背中の裏地が半分になっている「背抜き」仕様になっているものが多く見られます。後者のほうは気温が高い日でも着やすいのが特徴です。
また、軽い生地で仕立てられているため着心地が良いのもメリットだといえます。季節を問わず着用できるためコーディネートに困らず、コストパフォーマンスに優れているスーツだといえるでしょう。
ただしオールシーズンスーツは、見た目上は問題ないものの、真夏には暑く、真冬には寒く感じる場合も多いです。この場合はそれぞれの季節に応じた夏用・冬用スーツに切り替えるなどの対処をしたほうが良いでしょう。
オールシーズンスーツにぴったりの生地とは?
せっかくオールシーズンスーツを用意するなら、オーダーで自分にぴったりの一着を作ってみることをおすすめします。オーダースーツは自分の体にぴったりなサイズ感で作れるほか、生地や裏地、ボタン、ポケットや襟の形などのディティールにこだわることができるのもメリットです。
オールシーズンスーツを仕立てる場合、どのような生地が適しているのでしょうか。おすすめの生地ブランドや生地の種類をチェックしてみましょう。
エルメネジルド・ゼニア/TROFEO 600(トロフェオ 600)
ハイブランドのアイテムにも使用されているエルメネジルド・ゼニア(以下ゼニア)の生地は、厳しい基準にクリアした最高品質のウールのみを使用しているのが特徴です。ゼニア社が生み出した生地の中でも、「トロフェオ600」はウールにシルクを15%ミックスし、ソフトな手触りと軽い着心地、上品な光沢感を実現しています。そのため、オールシーズンスーツにもぴったりな生地といえるでしょう。
ドーメル/EXEL、AMADEUS 365
179年の歴史を誇るブランド・ドーメルは、イギリスの力強さ、フランスのやわらかさが共存する生地が特徴。ブランドの中でも「EXEL(エクセル)」は、通常の約2倍の伸縮性を持っているため、着心地の良さが味わえます。また同ブランドの「AMADEUS 365」は、人気のシリーズをさらにデイリーユース向けに仕上げた逸品です。
スーパー100’Sウールで細く撚った糸を使うことで、シルクのように美しい光沢と軽さ、着心地の良さが味わえます。
DRAGO(ドラゴ)/SUPER130’S
創業170年以上の歴史を持つドラゴは、英国王室やパリのオートクチュール、英国の老舗テーラーなどでも広く用いられていることで有名です。糸の紡績からこだわって生み出される生地には、防湿・撥水、防シワ加工が施されているのが特徴。機能的かつやわらかな風合いと光沢感があるので、オールシーズン着用するスーツにも適しています。
オールシーズンスーツにおすすめの色柄は?
まず1着オールシーズンスーツを仕立てるなら、シンプルな無地やストライプ、落ち着いたチェック柄など汎用性の高い色柄がおすすめです。色はネイビー、グレー、ブラックなどが着こなしやすいでしょう。2着目からはご自分の好みの色柄で変化を付けるのも素敵ですね。
便利なオールシーズンスーツを着こなそう
オールシーズンスーツは季節を問わず着用できるオールマイティーさが魅力。一着持っていれば、気温が微妙なときや季節の変わり目などに幅広く活躍してくれるでしょう。いつものワードローブに、オールシーズンスーツの導入を検討してみてはいかがでしょうか。