サマーウールのスーツの魅力とは? 冬のウールとの違いを紹介
冬の素材というイメージが強い「ウール」。
しかし実はウールは、「サマーウール」として夏季のスーツにぴったりな素材だということをご存知でしょうか。
今回は、サマーウール生地について、冬のウールとどのように違う特徴があるのか、また、サマーウールはどのような魅力を備えているのかについて、ご紹介していきたいと思います。
サマーウールと冬のウールとの違い
サマーウールとは、夏用の素材として開発されたウール生地で、冬のウールよりも薄手に織られています。
暖かさを確保することを目的としている冬のウールとは異なり、サマーウールでは羊毛を細く撚り、生地の目が大きいため、通気性のよいサラッとした感触で、涼しく着用できるようになっています。
サマーウールの特徴と魅力
1.吸放湿性
サマーウールは、通気性が高いだけでなく、夏の汗のベタつきを軽減する「吸放湿性」に優れています。
汗による蒸れを吸収し(吸湿性)、乾燥してきたら湿気を外に逃がす(放湿性)という天然の湿度調整機能が備わっているため、いつでもサラサラと快適な状態を保つことができます。
2.シワになりにくい
サマーウールは、シワになりにくいといった特徴もあります。型崩れにも強いため、夏場のスーツスタイルをスマートに着こなすことができます。
3.抗菌・消臭効果がある
汗をかきやすい夏季は、汗・皮脂などによる匂いが気になるという方もいるでしょう。
サマーウールの素材となる天然の羊毛は、皮膚の一部として細菌の侵入を防ぐ作用があることから、サマーウールにも抗菌・消臭効果が備わっています。
サマーウールを着ることで、夏の汗の匂い対策にも繋がります。
4.お手入れが簡単
サマーウールは、着用後にハンガーに吊るして湿度を放出させることで、多少のシワもアイロン不要でお手入れが簡単です。
近年では、サマーウールの加工技術によって、家庭で洗えるウールなどのイージーケアウールも販売されています。
洗濯の際は、洗濯ネットに入れて中性洗剤を使用して洗濯機の「弱洗い」や「おしゃれ着洗い」などで洗うことができます。
サマーウール生地の魅力や冬のウールとの違いについて、ご紹介いたしました。
サマーウールは、艶感のある上品な素材でありながら、夏向けの機能を多く備えた魅力的な素材です。
サマーウール素材のスーツで、夏の装いを快適に着こなしてみませんか?