全部留めるのはダメ?スーツの「アンボタンマナー」

スーツを上品に彩る! 貝ボタンの種類と取り扱い方

オフィシャルなシーンには欠かせないスーツは、きちんとした着こなしが特徴の洋服です。
もちろん、カジュアルなシーンでも気軽になりすぎない服装にしてくれるので、便利な存在です。

しかし、スーツには「アンボタンマナー」というものが存在します。
これを知らずに、いつ何時もきっちりボタンを留めていると「マナーを知らないのかな?」と思われてしまう可能性があります。
そこで、スーツのボタンを外す「アンボタンマナー」についてご紹介します。

 

■アンボタンマナーとは?

スーツの一番下のボタンは留めないのが基本です。
では、なぜ使わないボタンが付けられているのでしょうか?
スーツの原型は中世ヨーロッパにまで遡ります。

そのころ、ボタンは服を留めるものというより、装飾品として大きな役割を持っていました。そのデザイン性重視の名残が現在の「使わないボタン」なのです。
ボタンホールも開いているので使おうと思えば使うことができますが、このボタンを留めると窮屈になったりしわが入ったり、シルエットが崩れたりしてしまいます。

飾りボタンは留めないように最初から設計されているのです。

 

■シングルスーツのアンボタンマナー

スーツを上品に彩る! 貝ボタンの種類と取り扱い方

アンボタンマナーは、シングルスーツとダブルスーツでは少し違います。
シングルスーツのボタンの数は、2つから3つが主流ですが、4つボタンのものもあります。
いずれにしても、一番下のボタンは留めないのがマナーです。

飾りなので、このボタンを留めると野暮ったく見えたり、動きにくくなったりします。

そしてスーツは「立っている時はボタンを留める」「座っている時はボタンを外す」のが、正しいマナー。
スーツは立ち姿をスタイリッシュに見せるためにデザインされているので、立っている時はボタンを締めたほうがかっこよく見えます。
逆に座っている時は、余計なしわが入らないようにボタンを外します。
そして外したボタンを留めるタイミングは「立ち上がった時」です。
ボタンを留めないまま歩き回るのはNGです。

ただし、すべて同じ生地で作られたスリーピースの場合は、ボタンを留めていなくてもマナー違反にはなりません。
ベストもスーツ同様、一番下のボタンは飾りなので留めないようにしましょう。

 

■ダブルスーツのアンボタンマナー

ボタンが二列に並んでいるダブルスーツにも、アンボタンマナーがあります。
ダブルスーツは現在、4つボタンと6つボタンが主流。
どちらとも、すべてのボタンを留めるのが基本ですが、下のボタンは留めても留めなくても構いません。

また、ダブルスーツはシングルスーツと違い、座っている時もボタンは外しません。
重なり合う部分が大きいため、ダブルスーツのボタンを外したままにしておくと、だらしなく見えてしまうためです。

日本人はきっちりした性格をしているためか、改まった席ではスーツのボタンをすべて留めてしまう人がいます。
しかし、飾りボタンまで使ってしまうとスーツが持つスタイリッシュさを損ねてしまいます。
スーツには「留めないマナー」もあることを、きちんと知っておきましょう。

 

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