スラックスにつけっぱなしはNG! ベルトの保管方法
スラックスのウエスト調整だけではなく、ビジネススタイルのよい“引き締め役”になってくれるベルト。普段何気なくスラックスに通したまま保管している……なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ベルトをスラックスにつけたまま保管するのは好ましくありません。
そこで今回はベルトの保管方法のNG例や、正しい保管方法についてご紹介します。ベルトを長持ちさせたい方は必見ですよ。
スラックスにつけたままはダメ! 避けた方がいい保管方法は?
スーツスタイルにこだわりのある方ほど、靴やベルト・鞄などの小物もこだわりを持って選ばれることが多いものです。でも、「ベルトの正しい保管方法」と聞くと自信を持って答えられる方は案外少ないかもしれません。
そのため、「スラックスに通したまま保管している」「丸めて保管している」というケースも多いのですが、実はこれらはNGな保管方法なのです。
夏になるとスラックスのベルト部分が蒸れて暑く感じる方も多いでしょう。つまりこれは、汗で湿気を含んでいるということでもあります。本革のベルトは水分を含んだまま時間が経つと色落ちや色移りが起こりやすくなるほか、合皮の場合は「加水分解(表面が割れてボロボロになる状態)」が起こることもあります。
大切なベルトの劣化を防ぐには、スラックスから外して保管することが大切です。
理想的なベルトの保管方法&お手入れとは?
ベルトはなるべく風通しが良く、直射日光が当たらない場所で保管するのがベスト。その際にはベルトを「吊るす収納」がおすすめです。
クローゼットの棚などにベルトを小さく丸めて保管している方もいますが、この保管方法ではベルトにクセがついたり、湿気が飛びにくくカビが生えてしまったりすることがあります。ベルトはまっすぐ吊って風通しのよい状態で保管するように心がけましょう。
ベルトを保管するときに便利なアイテム
ベルトを保管する際は、「ベルト用ハンガー」を用意するのがおすすめです。ベルト用ハンガーはベルトのバックル近くを挟んで収納する道具で、省スペースでたくさんのベルトをかけることができます。
また、100円ショップなどで販売されているネクタイハンガーにかけたり、S字フックにバックルを引っかけて収納したりするのもよい方法です。いずれの場合も直射日光の当たらない、風通しのよい場所へ保管するようにしましょう。
ベルトを外したあとは? 普段の手入れについて
ビジネススタイルには革(本革、合皮)のベルトがよく用いられます。本革のベルトは水に弱いので、外したあとは乾拭きをして保管すればOKです。もし濡れているときは、タオルなどで水分を吸い取り、形をキレイに整えてから陰干しで乾燥させます。
表面がカサカサしはじめたら汚れを取ったあとに革用のクリームを塗ると、美しいツヤがよみがえります。スーツやシャツへの色移りが気になる方は、無色のクリームを選べば安心です。
ベルトの保管時はスラックスから外して吊るそう!
ベルトは面積が少ないながらも腰元の印象を引き締めてくれる存在です。ただし、スラックスにつけっぱなしだとベルトが傷む原因になりますし、ベルトの重みでスラックスの生地が伸びてしまうこともあります。
保管の際はベルトハンガーやS字フックなどを活用し、ベルトの変形や割れを防ぎましょう。ちょっとの工夫で長持ちさせることができますよ。