冬こそ注意!? シャツについたニオイのケア方法
冬は夏ほど汗をかかないため、ニオイとは無縁……と思っていませんか? しかし実は、「冬なのにシャツのニオイが気になりやすい」というビジネスパーソンは案外多いものです。
ここでは冬にシャツのニオイが気になりやすくなる理由や、冬こそ知っておきたいシャツのニオイケアをご紹介します。
冬こそシャツのニオイが気になる!? その理由とは
そもそも汗とは、体の体温調節をして脳の温度を下げるために分泌されるものです。
汗を出す汗腺(かんせん)には、血管からくみ取った血漿(けっしょう)から水分を汗として皮膚へ排出する役割があります。汗腺の働きが活発なときは、汗から血漿に含まれる“ニオイの元成分”が上手く取り除かれ、汗もニオイにくくなります。
しかし冬は気温が低く、汗をかきにくい季節です。汗を出す汗腺(かんせん)は使われなくなるうちに機能が衰え、ニオイの元となる成分を取り除き、再吸収することができません。つまり汗にニオイの元が多く含まれてしまうのです。
また、冬は脇に汗をかくケースが多いものです。脇にはニオイ成分の含まれる汗を出す「アポクリン腺」という汗腺があります。
電車やオフィス内で暖房が効いているときや、ストレスを感じたとき、重ね着で蒸れたときなどには、こうした“濃い汗”がシャツに付着します。この汗をエサにして雑菌が繁殖したとき、強いニオイを感じるのです。
さらに、40代以降はいわゆる“加齢臭”にも気を配りたいもの。加齢臭は皮脂が酸化して発するニオイで、シャツの首周りなどで気になりやすい特徴があります。
汗のニオイ・加齢臭の対策としては、正しい方法で洗濯をして清潔さを保つことが重要です。
冬のニオイに効果的! シャツのお手入れ方法
冬に気になりやすい汗のニオイや加齢臭対策としては、次のお手入れが有効です。
脱いだらなるべく早く洗う
汗や皮脂が付着したシャツを放置すると、雑菌がどんどん繁殖して強いニオイを発するようになります。シャツはこまめに洗濯し、清潔さをキープしましょう。洗濯をする際は、汗や皮脂汚れに効果的な「弱アルカリ性」の洗剤がおすすめです。ただし、デリケートな生地のシャツ(シルクやウールなど)は中性洗剤がベターです。
酸素系漂白剤でシャツを浸け置きして洗う
酸素系漂白剤には、ニオイの元となる皮脂汚れを落とし、雑菌を除菌してくれる効果があります。洗ってもシャツのニオイが取れない場合は、酸素系漂白剤に浸け置きをしてみましょう。
40℃前後のぬるま湯に適量の酸素系漂白剤を溶かしたら、シャツを30~60分浸け置きします。その後いつも通り洗濯し、干せばOKです。
脇や首周りの汚れには固形石鹸がおすすめ
脇や首周りに頑固な黒ずみ・黄ばみが残る場合は、固形石鹸を使ったお手入れがおすすめ。洗濯前にシャツの該当部位をお湯で濡らしたら、固形石鹸を塗り付け、ブラシ等で優しくこすります。こうすることで繊維の奥に入り込んだ皮脂汚れが浮き出てきて、スッキリ落とすことができるのです。
ちなみに、固形石鹸は台所用洗剤でも代用できます。どちらも皮脂や汗の汚れにはてきめんの効果アリです。汚れが落ちれば気になるニオイも落とせるので、ぜひ毎回のケアに取り入れてみてください。
シャツのニオイケアで見えない部分までおしゃれに!
シャツのニオイというのは自分ではわかりにくく、周囲の人もなかなか指摘してくれません。せっかくおしゃれをしても、イヤなニオイが漂ってしまっては台無しです。
ニオイケアを習慣にしておけば、「見えない部分までおしゃれな人」という印象を与えることができますよ。冬場も油断をせず、ていねいなニオイケアを心掛けましょう。