スーツやシャツに血液がついたときの落とし方や対処法について
暑い時期になると、鼻血が出やすくなるという方も多いものです。すぐに気付けたらベストですが、もし気付くのが遅くてスーツやシャツに血液がついてしまった……というときはどうすればいいのでしょうか?
そこで今回は、スーツやシャツに血液がついたときの応急処置や、頑固な血液ジミの落とし方をご紹介します。
スーツやシャツに血液がついたときの落とし方は?
誰しも一度は「スーツやシャツにうっかり血がついてしまった!」という経験があると思います。もし大事なスーツやシャツに血液がついてしまったら、どう対処すればよいのでしょうか。
血液のシミにはたんぱく質が含まれており、時間が経つと固まって落ちにくくなる性質があります。ただ、血液は水溶性の汚れなので、付着してすぐに対処すればキレイに落とすことができます。
スーツや色物シャツの場合は、念のため目立たない場所で試してみて、色落ちしないか確認しておくと安心です。
応急処置に使うもの
・30℃以下のぬるま湯(水でも可)
・酵素入りの粉末洗剤
・綿棒(割り箸の先をティッシュやガーゼなどでくるみ、輪ゴムで留める)
・タオル数枚
手順
1.生地の下に乾いたタオルを敷き、シミ部分が下になるように置く
2.ぬるま湯に酵素入り洗剤を適量溶かし、綿棒を浸す
3.洗剤液の染み込んだ綿棒で、血液ジミの周囲から中心に向かってトントンと叩いていく
4.しばらく放置する
5.きれいなタオルに水を含ませて軽く絞り、シミ部分を叩く
6.下に敷いたタオルにシミが移れば完了
洗剤液を作る際のぬるま湯と粉末洗剤の割合は、パッケージを確認してくださいね。この手順を終えてもシミが目立つ場合は、事項でご紹介する「頑固なシミの対処法」を試してみてください。
シャツの頑固な血液ジミの対処法
応急処置で落とし切れず時間が経った血液のシミは、洗剤だけではなかなか落とせません。この場合は酸素系漂白剤と、粉末の酵素入り洗剤を使って落としてみましょう。
準備するもの
・洗面器
・酸素系漂白剤(液体)
・酵素入りの粉末洗剤
・綿棒(割り箸の先をティッシュやガーゼなどでくるみ、輪ゴムで留める)
・タオル数枚
・重曹(より頑固な血液ジミ用)
シャツのシミ抜きの手順
1.シミ抜きをする部分の下にタオルを敷いておく
2.酸素系漂白剤と粉末洗剤を1:1の割合で混ぜ、シミ抜きペーストを作る
3.手順2で作ったペーストをシミ部分に乗せて、10分程度放置する
4.通常通り洗濯する
1~4でも落ちなければ、水に適量の酸素系漂白剤を入れ、漂白剤と同じ量の重曹を加えたものにシャツを浸け置きします。1時間ほど浸け置きしたら、もう一度洗濯機で洗いましょう。
ちなみに、この方法は綿のシャツにおすすめのシミ抜き方法です。デリケートな生地のシャツやスーツの場合は、生地が縮んだり色落ちが起きたりする可能性があるため、あまりおすすめはできません。生地を傷めるのが怖い方は、クリーニングのプロにお任せしましょう。
スーツやシャツにできた血液のシミは、早めの対処が大事!
血液のシミは時間が経つと取れにくくなってしまいます。特に淡い色のシャツやスーツの場合、シミができると目立ってしまうため、早めに落とすことを心掛けましょう。
ただし、高級スーツや高級シャツなどのデリケートな素材でできているものは、ご紹介した落とし方だと生地を傷めてしまうおそれがあります。デリケートなスーツ・シャツは、ティッシュやタオルなどで血液を吸い取ったあと、すみやかにクリーニング店でケアしてもらうことおすすめします。